ワコヴィア・チャンピオンシップ
ワコヴィア・チャンピオンシップ
2006年5月4-7日 ★★★
ノース・キャロライナ州シャーロッテ、クエイル・ホロウ・クラブ
3日目終了時点で11アンダーで首位はジム・フューリック、10アンダーでレティーフ・グーセンとトレヴァー・イメルマン、9アンダーでボー・ヴァン・ペルト、8アンダーでショーン・ミキールが続く。最終日は上位3人がそのまま踏ん張っての争いになったが、勝負はバック・ナインに入ってフューリックとイメルマンの争いに絞られる。イメルマン13アンダー、フューリック12アンダー、グーセン10アンダーとイメルマンが1打リードして迎えた18番パー4で、30フィートから2パットでツアー初優勝のイメルマンは、力が入ったか、そのパットを10フィートオーヴァーさせてしまう。その返しのパットが左に1インチそれ、一方のフューリックは8フィートのパー・パットを沈めて、勝負は12アンダーで並んだイメルマンとフューリックのプレイオフになった。
18番でのプレイオフは、ティ・ショットをイメルマンが右ラフに、フューリックが右バンカーに打ち込む。イメルマンの第2打はグリーンまで80フィート残し、フューリックはグリーン手前まで持っていく。イメルマン第3打はグリーンから戻ってこぼれてしまうミス・ショットで、まだフューリックの方がピンに近い。イメルマンはパー・チップを1フィートに寄せ、今度はグリーン手前20フィートから2パットで優勝のフューリックが力んだか、5フィートオーヴァーしてしまう。しかしフューリックはそのパットをきちりと沈め、昨年やはりワコヴィアでプレイオフで破れた雪辱を果たした。
イメルマンはかなりアドレスにかかる時間が長く、実は結構イライラさせられたのだが、とはいえCBSは、例えば16番パー4での5フィートの外し頃のパー・パットで、そろそろやっとパットするかと思った刹那に、なんとコマーシャルに切り替わるという信じられない杜撰な中継を見せた。あのパット次第では勝負は大きく動いたのは間違いないという要のショットで、そんなことするか、普通。しかも18番でも、ゴルファーがティ・ショットを打った後、コマーシャルの後でいきなりグリーン回りやグリーン上からの第3打になってしまっていて、しかもヴィデオでも第2打を見せなかった。なんて杜撰な中継! 頼むよCBS。
話は変わるが、初めて見たイメルマンのワイフは、ニコール・キッドマン似のかなりの美人で、私は彼女が画面に映るまでは昨年のこともあって判官びいきでフューリックを応援していたのだが、彼女が画面に映ったとたん、イメルマン初優勝でもいいと思ってしまった。ツアーでは、統計があるわけではないが、たぶんタイガー・ウッズのワイフのエリンと、フィル・ミッケルソンのワイフのエイミーの、世界ナンバー1、2の最強ゴルファーのワイフが美人ワイフでも1、2を争っていると思われるが、これで強力なライヴァル出現かと思わせる。もちろんワイフの容姿でゴルフするわけじゃないんだが。
また、グーセンは、たぶんもう優勝のチャンスはないとは思われたものの、2打差で迎えた18番で、1、3、5打目をクリークに落として、クインティプル・ボギー9を叩いてしまう。しかもそれもやはりCBSは、それらのシーンをまったく見せず、フィールド・レポーターのデイヴィド・フィハティが、その経過を口で説明しただけだった。そりゃその時には既にグーセンは優勝争いからは完全に脱落していたかもしれないが、しかしなあ、今回のあんたらの中継はポカだらけだ。結局グーセンはこの日5オーヴァー77、通算5アンダーで、10位タイにまで後退した。8アンダー3位はアダム・スコット、7アンダー4位はジェイ・ハーズとルーカス・グローヴァーが入った。