ヴェライゾン・ヘリテイジ

2006年4月13-16日   ★★★

サウス・カロライナ州ヒルトン・ヘッド・アイランド、ハーバー・タウン・ゴルフ・リンクス

昨年までMCIが冠スポンサーだったヘリテイジ、今年からはヴェライゾンがスポンサーだ。またまた電話会社がスポンサーとなったわけだが、こういうのにも横の繋がりというものでもあるのだろうか。

さて、そのヘリテイジ、3日目終了時点で首位は14アンダーのジム・フューリックとアーロン・バッデリー。その下11アンダーにビリー・メイフェア、10アンダーにアーニー・エルス、ジェリー・ケリーが続く。最終日はいきなり最初の6ホールで3アンダーのバッデリーが17アンダーまでスコアを伸ばし、15アンダーのフューリックに2打差、その下12アンダーのエルスに5打差と、勝負はついたかに思われた。

しかしバッデリーはその後からボギーがかさみ、7番パー4、8番パー4と連続ボギーで15アンダーまでスコアを落とし、またフューリックと並ぶ。10番パー4ではフューリックは30フィートのロング・バーディ・パットを沈めてフューリック16アンダー、バッデリー15アンダーとついに逆転、バッデリーはさらに11番パー4もボギーで、フューリック16アンダー、バッデリー14アンダーと2打差つく。

しかしフューリックは12番パー4で5フィートのパー・パットをはずし15アンダー、バッデリーはその後、難しい14番パー3でグリーン奥からのバーディ・パットを沈めて、再々度二人は15アンダーで並ぶ。そしてバッデリーは15番パー5でバーディを奪い、16アンダーとなってまたフューリックの前に立つ。

二人は共に17番パー3でボギーを叩き、バッデリー15アンダー、フューリック14アンダーとバッデリー1打リードのままで迎えた最終18番パー4で、アドレナリンが分泌したか、バッデリーの第2打はグリーン手前に切ってあるピンを遥かに越えてグリーン・オーヴァーしてしまう。一方のフューリックの第2打はカップまで9フィートで、バッデリーの第3打次第ではまたまた逆転のフューリックのサヨナラ優勝の可能性も出てきた。バッデリーの第3打のチップ・ショットはカップまで7フィート、直後のフューリックのバーディ・パットは左に外す。そしてバッデリーはパー・パットをきちりと沈めてツアー・初優勝を飾った。バッデリーは一昨年のソニー・オープンで、ほぼ手中にしていた勝利をエルスに鳶に油揚さらわれたという経験があるため、今回の優勝は嬉しかろう。



 
 
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