3日目を終わって8アンダーで首位はこの日6アンダー64というベスト・スコアで回ったケニー・ペリー。タイガー・ウッズは折り返し地点で5アンダーで単独首位に立っていたが、この日1アンダー69で通算6アンダーで2位。4アンダー3位はショーン・オヘアとフィル・ミッケルソンで、特にミッケルソンはペリーほどではないが4アンダー66というスコアでいきなり首位絡み。見てると右に曲げたり左に曲げたりかなりヘンなショットを打っていたが、スーパーショットでリカヴァリーしてギャラリーを沸かすいつもながらのミッケルソンらしいと言えばミッケルソンらしいゴルフだった。またこの日はウッズとまたまたパドレイグ・ハリントンが最終組で一緒になり、またまたハリントンが崩れるとは言わないまでも伸びず、1オーヴァー71で通算3アンダー、スティーヴ・マリノと共に5位タイに後退する。


最終日はウッズが1番パー4でいきなりボギー、ペリーに3打差と開くが、そのペリーも次第に崩れ出す。そこに追いついたのは誰あろうミッケルソンで、ミッケルソンは9番パー5でバーディを奪って8アンダーまで伸び、ペリーが後退したことでついに単独首位に立つ。ウッズは伸びず、14番パー4まで2オーヴァー、それから15番16番と連続バーディでこの日イーヴンまで戻すが、ミッケルソンには届かず、最終日5アンダー65、通算9アンダーのミッケルソンが、6アンダーのウッズに3打差つけて勝った。5アンダー3位がオヘア、4アンダー4位にハリントンとペリーが入った。


ペリーはこれまでウッズと一緒に回った場合、アンダー・パーでプレイしたことがなく、いつもかなり大叩きしている。ミッケルソンは、この日もプロがやるかと思う天ぷら・ティ・ショットを叩き、その後の第2打を木の後ろから回してフックさせてグリーンに乗せてくるスーパーショットを見せるなど、やはり独り相撲と言えば独り相撲、しかし大いにギャラリーを沸かせた。見てる分にはウッズより面白いゴルフとは言える。


さらに面白いというか興味深かったのは、上位陣がプレイすると、彼らがフェデックス・カップで優勝するためには、ウッズが何位以下でミッケルソンは何位以下の必要があり、ストリッカーは何位以下でなければならない、などといちいち説明が入ったことだ。もしミッケルソンが優勝してストリッカーとウッズが同位で続くと、なんとプレイオフになったらしい。プレイオフズのそのまたプレイオフというほとんどあり得ないシチュエイションも見てみたかったと思うのだった。因みに今季フェデックス・カップ、優勝はウッズ、2位がミッケルソン、3位ストリッカー、4位ジム・フューリック、5位オヘアという結果になった。








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全米プロ・ツアー選手権

2009年9月24日-9月27日   ★★★

ジョージア州アトランタ、イースト・レイク・ゴルフ・クラブ

 
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