2006年7月6日に発表のあった第58回プライムタイム・エミー賞 (58th Annual Primetime Emmy Awards) のノミネート番組から、受賞番組を予測。受賞発表は8月27日。
今年のエミー賞は、毎年代わり映えのしないノミネーションに変化をもたらそうと、選考方法が少し変わった。従来は1カテゴリーにつき、会員の投票の多い順に5名 (番組) がノミネートされたものが、今回からは上位10-15人 (番組) の中から、特別委員会がこれは落とせないというもの5人 (番組) を選定する。それによってフレッシュな新顔が見落とされるのを避けようというのが狙いだ。
しかし、私に言わせてもらえれば、できのよい番組や役者が何度も連続してノミネートされるのは当然であって、そういう番組/役者が毎年同じ顔を並べるのは、いたし方のないことだ。今年賞をとった番組が、質が落ちたわけでもないのに翌年まったく姿を消す、なんてことが起こることの方がよほどおかしい。代わり映えがしないのは弊害というよりも必要悪であって、こういうマンネリはそういうものだと受け止めるしかない。むしろ視聴者/関係者は、ある番組/役者がどこまで受賞/ノミネートの記録を伸ばすかの方に楽しみを見出すべきだろう。
そういうわけで発表された今回のノミネーションは、なるべく新顔を入れようと奮闘した様子と共に、こいつは理解に苦しむという展開も見られた。誰でも真っ先に気づくのが、昨年のドラマ部門の覇者「ロスト」と、コメディ部門で話題を一身に集めた「デスパレートな妻たち」が、今年はノミネートすらされていないという事実だろう。一般的な下馬評では、今シーズンの「デスパレートな妻たち」が昨年より質が落ちたというのはだいたい意見の一致を見ているようだが、「ロスト」は私の見る限り、まだ頑張っている。最初のシーズンほど熱心には見なくなったが、それでもノミネートくらい、されるのが当然だろう。
その他、今回はやたらと既にキャンセルされた番組からのノミネートが多い。つまり、賞をとっても来シーズンにはその役者や番組はもう見れないわけで、これでは新顔にチャンスを与えるというよりも、ほとんどヴェテランに対する功労賞的な意味合いの方が大きい。つまり、どんなにノミネーションに新風を吹き込もうとか考えてみても、結局、最終的にはそれを選択した人間の好みが出てしまう。そんなんなら、最初からとにかく予選投票で票の多い順に5人 (番組) 並べた方が公平というものだと私は考えるのだ。組織票、いいじゃないか。同情票、結構。どうせ完全なる公平なんて最初から望むべくもないのだ。
とまあ、しかし、全体としてのテイストがなんとなくつかみにくくなったおかげで、予想自体は見事にしにくくなった。傾向が読めないからだ。正直言って、今年はほとんどカン頼みで選んだところがいくつもある。おかげで自信なんてまったくない。これじゃ昨年並みの的中率5割どころか、今年は3割すら怪しいもんだ。とは言いつつも選んではみたけれども‥‥
コメディ・シリーズ助演男優 (Supporting Actor in a Comedy Series)
ウィル・アーネット 「アレステッド・デヴェロップメント (Arrested Development)」FOX
ブライアン・クランストン 「マルコム・イン・ザ・ミドル (Malcolm in the Middle)」FOX
ジョン・クライヤー 「トゥ・アンド・ア・ハーフ・メン (Two and a Half Men)」CBS
ショーン・ヘイズ 「ウィル&グレイス (Will & Grace)」NBC
ジェレミー・ピヴン 「アントゥラージュ (Entourage)」HBO
ヘイズの「ウィル&グレイス」、アーネットの出ていた「アレステッド・デヴェロップメント」、およびクランストンの出ていた「マルコム・イン・ザ・ミドル」は既にキャンセルされている。クライヤーは助演というよりも、本当ならチャーリー・シーンと同格の主演だろう。昨年に続いてノミネートされているのはヘイズとピヴンで、結局この二人の争いになると思われる。気持ちはヘイズなんだが、やたらと業界内で受けのいいピヴンがとるような気がする。
ドラマ・シリーズ助演男優 (Supporting Actor in a Drama Series)
アラン・アルダ 「ザ・ホワイトハウス (The West Wing)」NBC
マイケル・インペリオリ 「ザ・ソプラノズ (The Sopranos)」HBO
グレゴリー・イツィン 「24」FOX
オリヴァー・プラット 「ハフ (Huff)」ショウタイム
ウィリアム・シャトナー 「ボストン・リーガル (Boston Legal)」ABC
昨年の「ロスト」からの二人が消え、その他の3人はそのまま留まった。かなり「ロスト」外しが進行しているようだ。その空いた二人の枠に入ってきたのが、インペリオリとイツィン。これまでで最も面白かったシーズンと大方の意見が一致している、「24」のイツィンがとる可能性は高いと思う。
リアリティ/コンペティション・プログラム (Reality/Competition Program)
「ジ・アメイジング・レース (The Amazing Race)」CBS
「アメリカン・アイドル (American Idol)」FOX
「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ (Dancing with the Stars)」ABC
「プロジェクト・ランウェイ (Project Runway)」ブラヴォー
「サバイバー (Survivor)」CBS
「ジ・アプレンティス」に代わって「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」が入ってきたが、私はスターとは名ばかりのスターもどきしか出ていないこの番組をまるで買ってない。問題は「アメイジング・レース」の4連覇か否かというところだが、奇を衒ってこれまでのペア・ヴァージョンからファミリー・ヴァージョンを試み、面白くないと散々貶された「レース」が4連覇を達成できるとは到底思えない。ここは思い切って「アイドル」を推す。
ドラマ・シリーズ助演女優 (Supporting Actress in a Drama Series)
キャンディス・バーゲン 「ボストン・リーガル」ABC
ブライス・ダナー 「ハフ」ショウタイム
サンドラ・オー 「グレイズ・アナトミー (Grey's Anatomy)」ABC
ジーン・スマート 「24」FOX
チャンドラ・ウィルソン 「グレイズ・アナトミー」ABC
昨年の覇者ダナーが連覇するか、それともオー、ウィルソンの「グレイズ・アナトミー」コンビが阻止するかだな。「24」のスマートもダーク・ホースという印象がある。バーゲンはちょっと無理だろう。昨年も「アナトミー」からただ一人ノミネートされており、しかもゴールデン・グローブは射止めたオーが今年は雪辱を果たすのではないか。
ミニシリーズ/TV映画助演男優 (Supporting Actor in a Miniseries or Movie)
ロバート・カーライル 「ヒューマン・トラフィッキング (Human Trafficking)」ライフタイム
クリフトン・コリンズJr. 「シーフ (Thief)」FX
ヒュー・ダンシー 「エリザベス1世 (Elizabeth I)」HBO
ジェレミー・アイアンズ 「エリザベス1世」HBO
デニス・ロウソン 「ブリーク・ハウス (Bleak House)」PBS
どれもそれなりにわかる。カーライルはいつものように切れていたし、コリンズはチンピラ風情がよく似合う。アイアンズの伴天連風もはまっていたし、ロウソンもゴシック風味たっぷりという感じだった。ここは特に推すわけではないのだがダンシー。完全にカンです。
ミニシリーズ/TV映画助演女優 (Supporting Actress in a Miniseries or Movie)
エレン・バースティン 「ミセス・ハリス (Mrs. Harris)」HBO
シャーリー・ジョーンズ 「ヒドゥン・プレイスズ (Hidden Places)」ホールマーク
クロリス・リーチマン 「ミセス・ハリス」HBO
ケリー・マクドナルド 「ザ・ガール・イン・ザ・カフェ (The Girl in the Cafe)」HBO
アルフレ・ウッダード 「ザ・ウォーター・イズ・ワイド (The Water Is Wide)」CBS
うーん、ホールマークのTV映画を真面目に見ているエミー会員がいたのか‥‥どんな番組だったかすら記憶にない。ここは本来ならHBOの2本のTV映画からの3人の争いになると思われるんだが、近年の傾向を見ると、TV映画やミニシリーズはヴェテランの黒人俳優に賞が与えられる機会が多い。そのため、やはりウッダードも外すわけには行かないだろう。そうなると難しいなあ。ここはコメディ助演でもノミネートされているが、そちらでは可能性がないだろうと思われるウッダードにここで票が集まるという気がする。
コメディ・シリーズ助演女優 (Supporting Actress in a Comedy Series)
シェリル・ハインズ 「カーブ・ユア・エンシューシアズム (Curb Your Enthusiasm)」HBO
メーガン・ムラリー 「ウィル&グレイス」NBC
エリザベス・パーキンス 「ウィーズ (Weeds)」ショウタイム
ジェイミー・プレスリー 「マイ・ネイム・イズ・アール (My Name Is Earl)」NBC
アルフレ・ウッダード 「デスパレートな妻たち (Desperate Housewives)」ABC
地味ながら納得の面々。イチ推しはなんといってもプレスリー。最終回を迎えた「ウィル&グレイス」のムラリーに功労票が集まらない限り、たぶん外れないと思う。
ヴァラエティ/ミュージック/コメディ・シリーズ (Variety, Music or Comedy Series)
「ザ・コルバート・レポート (The Colbert Report)」コメディ・セントラル
「ザ・デイリー・ショウ・ウィズ・ジョン・スチュワート (The Daily Show with Jon Stewart)」コメディ・セントラル
「レイト・ナイト・ウィズ・コナン・オブライエン (Late Night with Conan O'Brien)」NBC
「レイト・ショウ・ウィズ・デイヴィッド・レターマン (Late Show with David Letterman)」CBS
「リアル・タイム・ウィズ・ビル・マー (Real Time with Bill Maher)」HBO
新顔の「コルバート・レポート」は、名前を聞いてピンと来る者も多いと思うが、「デイリー・ショウ」からのスピンオフ番組である。とはいえまだ番組として確立しているとも言えず、ここは兄貴分の「デイリー・ショウ」の4連覇に一票。
ミニシリーズ/TV映画主演男優 (Lead Actor in a Miniseries or Movie)
アンドレ・ブロウアー 「シーフ (Thief)」FX
チャールズ・ダンス 「ブリーク・ハウス」PBS
ベン・キングズリー 「ミセス・ハリス」HBO
ドナルド・サザーランド 「ヒューマン・トラフィッキング」ライフタイム
ジョン・ヴォイト 「ポープ・ジョン・ポールII (Pope John Paul II)」CBS
ここは私の意見では圧倒的にブロウアーなんだが、その「シーフ」はミニシリーズとしてはノミネートされておらず、特に推されているわけではないところが多少気になる。ダンスって可能性も高そうだなとは思うんだが。
ミニシリーズ/TV映画主演女優 (Lead Actress in a Miniseries or Movie)
ジリアン・アンダーソン「ブリーク・ハウス」PBS
キャシー・ベイツ 「アンビュランス・ガール (Ambulance Girl)」ライフタイム
アネット・ベニング 「ミセス・ハリス」HBO
ジュディ・デイヴィス 「ア・リトル・シング・コールド・マーダー (A Little Thing Called Murder)」ライフタイム
ヘレン・ミレン 「エリザベス1世」HBO
アンダーソンとミレンの英国ものの一騎打ちの感強し。エリザベス女王だと、私としては昨年の忘れがたい「ザ・ヴァージン・クイーン (The Virgin Queen)」でエリザベス女王を演じたアン-マリー・ダフがノミネートされなかったのに、ここでミレンがノミネートされるのは納得がいかない。ここは雰囲気たっぷりの「ブリーク・ハウス」に痩せ細った姿で現れ、番組に興を添えたアンダーソンに。
TV映画 (Made for Television Movie)
「フライト93 (Flight 93)」A&E
「ザ・フライト・ザット・フォウト・バック (The Flight That Fought Back)」ディスカバリー
「ザ・ガール・イン・ザ・カフェ」HBO
「ミセス・ハリス」HBO
「イエスタデイ (Yesterday)」HBO
「フライト93」と「ザ・フライト・ザット・フォウト・バック」は、共に9/11を題材にしたドキュドラマ。怖くて見れませんでした。その反動というわけではないが、この中では最も前向きな「ザ・ガール・イン・ザ・カフェ」に一票。
ミニシリーズ (Miniseries)
「ブリーク・ハウス」PBS
「エリザベス1世」HBO
「イントゥ・ザ・ウエスト (Into the West)」TNT
「スリーパー・セル (Sleeper Cell)」ショウタイム
昨年に続き、また4本ノミネートになったミニシリーズ、私がこれで決まりと思っていた「シーフ」がノミネートすらされていない。あとはどれも見所がないわけではないんだが、こけおどしの楽しさで「ブリーク・ハウス」かなあ。
コメディ・シリーズ主演女優 (Lead Actress in a Comedy Series)
リサ・クドロウ 「ザ・カムバック (The Comeback)」HBO
ジェイン・カツマレク 「マルコム・イン・ザ・ミドル (Malcolm in the Middle)」FOX
ジュリア・ルイス-ドレイファス 「ザ・ニュー・アドヴェンチヤーズ・オブ・オールド・クリスティン (The New Adventures of Old Christine)」CBS
ストッカード・チャニング 「アウト・オブ・プラクティス (Out of Practice)」CBS
デブラ・メッシング 「ウィル&グレイス」NBC
昨年3名がノミネートされた「デスパレートな妻たち」から今回は一人もノミネートされていない。そのため復帰してきたカツマレクやメッシングは、番組が最終回を迎えたことによるセンチメンタル・フェイヴァリットという印象が強い。実はクドロウの「カムバック」、チャニングの「アウト・オブ・プラクティス」も既に番組は終了しているため、今後も続いていくのはルイス-ドレイファス主演の「クリスティン」だけなのだが、私が推すのはクドロウ。よくできているとは思ったが地味という印象は拭いがたく、誰も話題にしないだろうと思っていただけに、ノミネートはうれしい驚き。
ドラマ・シリーズ主演女優 (Lead Actress in a Drama Series)
フランシス・コンロイ 「シックス・フィート・アンダー (Six Feet Under)」HBO
ジーナ・デイヴィス 「コマンダー・イン・チーフ (Commander in Chief)」ABC
マリスカ・ハーギテイ 「ロウ&オーダー: スペシャル・ヴィクティムス・ユニット (SVU) (Law & Order: Special Victims Unit)」NBC
アリソン・ジェニー 「ザ・ホワイトハウス (The West Wing)」NBC
キラ・セジウィック 「ザ・クローザー (The Closer)」TNT
昨年この賞をとった「ミディアム」のパトリシア・アークエットがノミネートすらされておらず、ノミネートは常連だが受賞は逸し続けてきた「エイリアス」のジェニファー・ガーナーも最後のチャンスを逸してしまった。コンロイとハーギテイは昨年もノミネートされていたわけだが、役者の首のすげ替えが利き、事件そのものが主役と言える「ロウ&オーダー」シリーズからは、「クリミナル・インテント」のヴィンセント・ドノフリオを除いて俳優をノミネートするべきではないと私は思う。ま、そういう理由づけはともかく、私の意見では最初からここはセジウィック以外考えられないわけだが。
コメディ・シリーズ主演男優 (Lead Actor in a Comedy Series)
スティーヴ・キャレル 「ジ・オフィス (The Office)」NBC
ラリー・デイヴィッド 「カーブ・ユア・エンシューシアズム」HBO
ケヴィン・ジェイムズ 「キング・オブ・クイーンズ (King of Queens)」CBS
トニー・シャロウブ 「モンク (Monk)」USA
チャーリー・シーン 「トゥ・アンド・ア・ハーフ・メン」CBS
最も意外なのはジェイムズ。近年キャンセルかどうかいつも微妙なところにいて、やっとキャンセルが確定した最後の年にノミネートか。これも功労票だろう。やはり私の意見ではここはシャロウブだな。
ドラマ・シリーズ主演男優 (Lead Actor in a Drama Series)
ピーター・クラウス 「シックス・フィート・アンダー」HBO
デニス・リアリー 「レスキュー・ミー (Rescue Me)」FX
クリストファー・メローニ 「ロウ&オーダー: SVU」NBC
マーティン・シーン 「ザ・ホワイトハウス」NBC
キーファー・サザーランド 「24」FOX
最も意外なのは誰がノミネートされたかではなくて、ノミネートされていない「ハウス」のヒュー・ローリーの不在。彼一人で持っていると言える「ハウス」がドラマでノミネートされているのに、主人公を演じるローリーが主演でノミネートされていない理由はまったくわからない。おかげでたぶんここはサザーランドが制する可能性が高いとは思うのだが、それでも私はリアリーを推したい。
ドラマ・シリーズ (Drama Series)
「グレイズ・アナトミー (Grey's Anatomy)」ABC
「ハウス (House)」FOX
「ザ・ソプラノズ (The Sopranos)」HBO
「24」FOX
「ザ・ホワイトハウス」NBC
主演でノミネートされているリアリーが出ている「レスキュー・ミー」も、セジウィックが主演の「ザ・クローザー」も、昨年の覇者「ロスト」も入ってないのに、主演のヒュー・ローリーやジェイムズ・ガンドルフィーニがノミネートされていない「ハウス」や「ザ・ソプラノズ」がノミネートされている。そんなことするから予想がしにくくなるんだ。私の意見ではここは「レスキュー・ミー」と「クローザー」の争いのはずだったんだが。「ソプラノズ」は、昨シーズンで終わりと思っていたら、最後の8エピソードだかの放送が来春にあるそうで、あんまり好き勝手するといくら「ソプラノズ」でも見るのやめるぞ。いずれにしても、おかげで昨シーズンの「ソプラノズ」は、いかにもまだ続きがありそうな終わり方で中途半端という印象が強く、推せない。そういう間隙を突いて、棚ぼた受賞は「グレイズ・アナトミー」というのでどうだ。
コメディ・シリーズ (Comedy Series)
「アレステッド・デヴェロップメント」FOX
「カーブ・ユア・エンシューシアズム」HBO
「ジ・オフィス」NBC
「スクラブス」NBC
「トゥ・アンド・ア・ハーフ・メン」CBS
「トゥ・アンド・ア・ハーフ・メン」がノミネートされるほどコメディって不作だったかと思ってしまう。「マイ・ネイム・イズ・アール」も「ザ・カムバック」も入っていないのに。このメンツなら私は「アレステッド・デヴェロップメント」を選ぶな。
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以下はTVで中継されるエミー賞授賞式には含まれない、マイナーな部門の賞の予想。
ノンフィクション・スペシャル (Nonfiction Special)
「オール・アボード! ロージーズ・ファミリー・クルーズ (All Aboard! Rosie's Family Cruise)」HBO
「ハウ・ウィリアム・シャトナー・チェンジド・ザ・ワールド (How William Shatner Changed the World)」ヒストリー
「インサイド9/11 (Inside 9/11)」ナショナル・ジオグラフィック
「ローマ: エンジニアリング・アン・エンパイア (Rome: Engineering an Empire)」ヒストリー
「スターダスト: ザ・ベット・デイヴィス・ストーリー (Stardust: The Bette Davis Story)」TCM
最初の2本は明らかに番組そのものではなく、ロージー・オドネルとウィリアム・シャトナーというホスト役の二人に対する信頼および業界への貢献でノミネートされている。実は見ていないのだが、私が選ぶのは「インサイド9/11」。ドキュメンタリー製作に定評のあるチャンネルがこの題材で製作した番組なら、まず的は外さないと思う。
ノンフィクション・シリーズ (Nonfiction Series)
「アメリカン・マスターズ (American Masters)」PBS
「バイオグラフィ (Biography)」A&E
「デッドリースト・キャッチ (Deadliest Catch)」ディスカバリー
「インサイド・ジ・アクターズ・ステュディオ (Inside the Actors Studio)」ブラヴォー
「10デイズ・ザット・アンエクスペクティドリー・チェンジド・アメリカ (10 Days That Unexpectedly Changed America)」ヒストリー
たとえ「アメリカン・マスターズ」がそのシリーズ名を冠されて放送されているとはいえ、一話一話でまるっきり趣旨もできも異なるこの番組をノミネートするというのは、正直言ってそれはないんじゃないのという気がする (そのことは多かれ少なかれ「バイオグラフィ」にも言えないことはないが。) せめてノミネートされる理由になったエピソード名を明らかにしてもらいたい。いずれにしても、ここは野心的試みを見せた「10デイズ」に一票。
リアリティ・プログラム (Reality Program)
「アンティーク・ロードショウ (Antique Roadshow)」PBS
「ザ・ドッグ・ウィスパラー (The Dog Whisperer)」ナショナル・ジオグラフィック
「エクストリーム・メイクオーヴァー: ホーム・エディション (Extreme Makeover: Home Edition)」ABC
「キャシー・グリフィン: マイ・ライフ・オン・ザ・D-リスト (Kathy Griffin: My Life on the D-List)」ブラヴォー
「ペン&テラー: ブルシット! (Penn & Teller: Bullshit!)」ショウタイム
また「アンティーク・ロードショウ」がノミネートされているよ。しぶといなあ。60歳以下の人間が見ているとは到底思えない番組なんだが。しかしここでの驚きは、犬のしつけ番組である「ザ・ドッグ・ウィスパラー」がノミネートされているということに尽きる。完全にカルト番組と思っていたんだが、こないだ見た「サウス・パーク」ではこの番組がパロられていた。実はかなり隠れファンが多いらしい。告白すると私もその一人であり、当然ここでも「ドッグ・ウィスパラー」を推す。
アニメーション (Animated Program for Programming Less Than One Hour)
「キャンプ・ラズロ (Camp Lazlo)」カートゥーン
「ファミリー・ガイ (Family Guy)」FOX
「フォスターズ・ホーム・フォー・イマジナリー・フレンズ (Foster's Home for Imaginary Friends)」カートゥーン
「ザ・シンプソンズ (The Simpsons)」FOX
「サウス・パーク (South Park)」コメディ・セントラル
新顔はカートゥーン・ネットワークの「キャンプ・ラズロ」と「フォスターズ・ホーム」。私のイチ推しは「フォスターズ・ホーム」だ。