ソニー・オープン

2006年1月12-15日   ★★

ハワイ州ホノルル、ワイアラエ・カントリー・クラブ

今回こそミシェル・ウィーが予選通過をと期待させた今年のソニー・オープンだが、ウィーは初日に初日9オーヴァー79というスコアで、いきなり期待がしぼむ。ウィーは2日目は少し挽回して2アンダー68で回るが、結局通算7オーヴァーで予選落ち。しかし今回の足切りラインは4オーヴァーで、3打差というのは結果としてはそれほど悪くなかった。ウィーの下にトッド・ハミルトンやショーン・ミキールなんていうメイジャー制覇のゴルファーもいたわけだから、決してウィーの評価をおとしめるものではないが、しかし、やはりウィーが週末もプレイするところを早く見たい。

勝負の方は3日目終了時点で、その3日目にコース・レコード9アンダー61で回ったデイヴィッド・トムズとチャド・キャンベルが14アンダーで首位に並ぶ。その下3位が7アンダーのシェイン・バーチュとバッバ・ワトソンだから、これはもう優勝はトムズかキャンベルかで決まりだろう。

最終日はキャンベルがスコアを伸ばせず、一方トムズは着実にバーディを重ねたことで、ほとんど勝負はフロン・ナインで決着がついたも同然になって勝負の興をそぐ。最終スコアはトムズ19アンダー、2位14アンダーにキャンベルとロリ・サバティーニが続き、4位12アンダーがワトソン、11アンダー5位にネイサン・グリーンという結果になった。

それにしてもトムズが勝つ時ってほとんどいつも大差になって大味な展開になるのはなぜだ。おかげで最後の方が誰が勝つかではなくて、驚異的に飛ばすゴルファーのワトソンが、今度のドライヴではいったい何ヤード飛ばしてくれるかということだけに興味が絞られた。一緒にラウンドしているサバティーニだって決して飛ばないゴルファーではないのだが、ワトソンのボールは、300ヤード超のドライヴを見せるそのサバティーニのボールの50ヤード先まで転がっていく。彼がドライヴァーを手にとると、毎回350-400ヤードぐらいの飛距離で、彼一人が断トツで飛ばすところを見ると、やはり貿易風の影響だとか地面が固くてボールが転がったというだけでは説明がつかない。いきなりジョン・デイリーやタイガー・ウッズを超える飛ばし屋が現れてしまった。彼が頻繁に優勝に絡むようになれば、今年のツアーは意外な展開を見せてくれるかもしれない。





 
 
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