プレイヤーズ・チャンピオンシップ

2006年3月23-26日   ★★1/2

フロリダ州ポンテ・ヴェドラ・ビーチ、TPCアット・ソウグラス

過去の優勝者がなぜだか苦しめられる今回のプレイヤーズ、3年前のチャンプ、デイヴィス・ラヴ3世が初日7アンダー65という文句なしの出足を見せながら、2日目10オーヴァー82で無惨にも予選堕ち、3日目は一昨年の優勝者アダム・スコットが、それまで優勝戦線に加わりながらやはり10オーヴァー82であっという間に後退する。大叩きの可能性のあるコース、いつでも3パットしそうな速いグリーン等、いかにも第5のメイジャーといった感じだ。

勝負の方は3日目を終わった時点で9アンダーで首位はスティーヴン・エイムス。その下8アンダーにヴィージェイ・シングとセルジオ・ガルシア、6アンダーにマイク・ウィアーとヘンリク・ステンソンが続く。2アンダーと伸びないタイガー・ウッズは、父のアールの容態が思わしくないそうで、そのせいでプレイに集中できないと言われたりもしているが、いや、そんなことはないね、たとえ父親が危篤でも、いざ勝負が始まればこの男はゲーム以外のことは見えなくなるはずだと思うのだが。

さて、エイムスは最終日も安定、誰もシリアスにその座を脅かすことができないどころが、判で捺したようにエイムス以外の上位陣が全員沈んで行く。最初、一時アーニー・エルスが追いつきそうに見えたがまたすぐ集団に沈み、今度はもう一人のサウス・アフリカンであるレティーフ・グーセンが集団を抜け出そうになり、10番パー4でダブル・ボギーを叩いて一時的に9アンダーに後退したエイムスに2打差となったが、それもここまで。グーセンはそれ以上スコアを伸ばせず、一方、持ち直したエイムスはその後も順調にスコアを伸ばす。それでも水が絡むソウグラスの16番パー5、17番パー3、18番パー4は、3、4打差ならまだわからないと思っていたが、その16番でエイムスがフェイヴァラブルなバウンスにも救われてイーグルをとって14アンダーとなった時点で、7アンダーのグーセンと7打差となり、勝負としては決着がついた。

結局エイムスは17番、18番とパーで上がり、14アンダーで危なげなく優勝。マッチ・プレイで9&8という史上最悪のスコアでウッズに完膚なきまでに叩きのめされたのがまったく嘘のような完勝だった。2位が8アンダーのグーセン、3位5アンダーにステンソン、ジム・フューリック、パット・ペレス、カミーロ・ヴィジェイガスの4人、4アンダー7位にホゼ・マリア・オラハボルが入った。結局ウッズはこの日3オーヴァー75、通算1オーヴァーの22位タイに終わった。



 
 
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