ニッサン・オープン

2006年2月16-19日   ★★1/2

カリフォルニア州ロサンジェルス、リヴィエラ・カントリー・クラブ

過去10度挑戦してタイガー・ウッズが一度も勝ったことのないこのトーナメント、ウッズが勝ったことのないただ一つのトーナメントとして、今ではメイジャーよりも知名度があるというか、格が上がったかもしれない。しかし今回のニッサン、ウッズは風邪気味で調子が悪く、あわや予選落ちかというところを1オーヴァーでぎりぎりで通過したものの、結局体調不良で週末のプレイを断念した。

その時点で10アンダーで首位のロリ・サバティーニと11打差開いてなければ、吐きながらもプレイして優勝した3年前のベイ・ヒルのようにプレイしたと思うのだが、優勝のチャンスがほとんどなければ、プレイする意味はないと考えたのだろう。ま、そりゃ当然だ。週末プレイしていたら、現在、ウッズやジョン・デイリーより飛ばし屋として注目されているJ. B. ホームズと一緒のラウンドということで注目されていたんだが。しかしこれで今季のウッズ、2連続優勝の後、途中リタイアと、振幅の派手なゴルフだ。ま、この男らしいと言えば言える。

さて、サバティーニは3日目も好調で、この日終了時点で14アンダーと、10アンダーで2位のフレッド・カップルスとクレイグ・バーロウに4打差をつける。9アンダー4位にはティム・クラークとトレヴァー・イメルマンがいる。

最終日はしかし、スコアを伸ばすことができないサバティーニがじりじりと詰め寄られ、一時はこの日7アンダー64というベスト・スコアでレギュレイションを終えていた昨年優勝のアダム・スコット、カップルス、バーロウの4人が12アンダーで並ぶ。これはどう転ぶかわからないと思っていたが、しかしサバティーニはそこから踏ん張り、一方、カップルス、バーロウは逆にじりじりと後退したことで、サバティーニが逃げ切った。最終スコアはサバティーニがこの日1オーヴァー72の通算13アンダー、スコット12アンダー、バーロウ11アンダー、カップルス10アンダー、リー・ウエストウッドとジョン・ロリンズ9アンダーだった。



 
 
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