ジョン・ディア・クラシック

2006年7月13-16日   ★★1/2

イリノイ州シルヴィス、TPCアット・ディア・ラン

昨年もうちょっとのところで予選通過を逃したミシェル・ウィーが捲土重来を期した今年のジョン・ディア、しかしウィーは今回は初日6オーヴァー77で、既に圏外に去る。2日目も一応はプレイしたが90を越す暑さに体調を崩し、9番の第2打をバンカーに打ち込んだところで棄権、今年も予選通過はならなかった。彼女がツアーで予選通過すれば、LPGAどころかPGAだって面白くなるだろうに。早くウィーを週末に見てみたいものだ。

ところでそのウィーが気になったというわけではないが、金曜日、私はケーブル・チャンネルのUSAの新番組「サイキ (Psych)」を録画する必要があって午後チャンネルを合わせていたら、ゴルフを中継していて、たまたまいかにも日本人のような姿形をしたゴルファーがロングで映っている。誰だろ、田中秀道かな、彼、ジョン・ディアに出てたっけと思ったら、実はそれはSPGAで、田中だと思っていたゴルファーは、実は尾崎直道だった。なんだ、尾崎はいつの間にかシニアに行っていたのか。知らなかった。しかもそれよりもなによりも、実は尾崎はその時、SPGAタイ記録の8連続バーディという記録を達成する途中で、ちょうど私はたまたまそれを見にする機会を得たのであった。結局尾崎は優勝には絡めなかったようだが、青木以外でもシニアで優勝に絡める日本人ゴルファーが出てきたことは喜ばしい。

さて勝負の方は、3日目を終わって16アンダーで首位はジョン・センデン、13アンダーでヒース・スローカムとパトリック・シーハン、12アンダーでアレックス・チェッカ、スティーヴ・ジョーンズ、J. P. ヘイズ、ジョー・オグルヴィ、ダニエル・チョプラが続く。11アンダーにはB. J. スタテンと共に丸山大輔の名も見える。ところで丸山は、注目のウィーと一緒にラウンドしていたのであった。

最終日はセンデンが安定して、もうほとんど優勝は動かないかと思ったところからへイズが伸び、17番パー5でバーディをとった時点でセンデンと18アンダーで並ぶ。実はヘイズは直前に入れ頃のイーグル・パットがあったのだが、そいつは外してしまった。ヘイズは結局18アンダーでレギュレイションを終え、一方、同じ17番でヘイズ同様バーディを奪ったセンデンは19アンダーとなってもう一度単独首位へ。センデンは18番パー4で第2打をグリーン右バンカーへ入れ、第3打次第ではプレイオフの可能性もあったが、そこを3インチにつける完璧なサンド・ショットでパー・セイヴを拾って勝負に決着をつけ、ツアー初優勝を飾った。16アンダー3位にはチェッカ、スローカム、15アンダー5位にジョン・リーガーとスタテンが入った。

ところで丸山は、途中までリーダーボードに名前は載っているのに映してはもらえないなあと思っていたら、ある瞬間からいきなりリーダーボードから名が消えた。これは15番か16番あたりで大叩きしたなと思っていたら、案の定15番パー4でダブル・ボギー、16番パー3でもボギーを叩いていた。しかしそれまでは一瞬も映してもらえなかったのに、なぜだか完全に優勝争いから脱落した後の17番からはちゃんと映してもらっていた。ABCの考えることはよくわからない。



 
 
inserted by FC2 system