ホンダ・クラシック

2006年3月9-12日   ★★★

フロリダ州パーム・ビーチ・ガーデンス、ザ・カントリー・クラブ・アット・ミラソル

3日目を終わって9アンダーで首位はルーク・ドナルドとビリー・メイフェア、8アンダーでジェフ・ガヴ、7アンダーでダニエル・チョプラ、ジオフ・オグルヴィが続く。3日目は偶然にも丸山茂樹と丸山大輔という同姓の日本人ゴルファーが同じパーティで回るという珍しい展開になった。私は最初、大輔は茂樹の従兄弟かなんかか、丸山ファミリーはゴルフの素質があるのかとばかり思っていたが、何も関係がないようだ。NBCの実況は日本には丸山姓が多いからと、さも知っているかのように大嘘こいていた。

最終日はドナルドが最初の4ホールを2バーディで抜け出すが、段々パットが決まらなくなる。その隙をついて一時はガヴ、オグルヴィが交互に首位に立つなどまったく予断を許さない展開になった。こういう展開になると、たった一つのミス・ショットが大叩きに繋がるミラソルの速い台形グリーンって見応えがある。

しかしいったんはじりじりと後退するかに見えたドナルドはそこから挽回、13番パー4、14番パー4と連続バーディをとって首位に返り咲く。ガヴがどんどん後退し始めたため、ドナルドをつかまえきれるのはオグルヴィしかなかったが、オグルヴィは10アンダーでレギュレイションを終える。オグルヴィがその時11アンダーのドナルドに追いつくには18番パー4でドナルドがボギーになってプレイオフの可能性に賭けるしかなかったが、ドナルドはフェアウェイ200ヤードから完璧なアイアン・ショットでピン奥フィートにつけ、バーディを奪ってオグルヴィをうっちゃった。最終スコアはドナルド12アンダー、オグルヴィ10アンダー、メイフェア、デイヴィッド・トムズが9アンダー、トム・パーニスJr.が8アンダーだった。

ドナルドはツアー2勝目だが、ルーキーとしてのツアー1勝目である2002年のサザン・ファーム・ビューロー・クラシックは全米プロ・ツアー選手権の裏ツアーだった上、雨で最終日が流れての54ホール・イヴェントだった。要するにドナルドがこれまで3日目終了時点で首位に立っていて、最終日もそのまま首位キープで優勝したことはまだない。今回も一時はつかみかけた優勝をまた逃したかという地点から挽回しての勝利であるだけに、嬉しさもひとしおといったところだろう。




 
 
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