ダンロップ・フェニックス・トーナメント

2006年11月16-19日   ★★★

日本、宮崎、フェニックス・カントリー・クラブ

タイガー・ウッズが過去2連勝しているダンロップ・フェニックス、3日目を終わってそのウッズとパドレイグ・ハリントンが6アンダーで首位に立つ。4アンダー3位は片山晋呉、3アンダー4位に谷口拓也が続く。

最終日は12番を終わった時点でウッズ9アンダー、ハリントン6アンダーと3打差あり、ウッズの驚異的逃げ切り率とここというところでの勝負強さを考えると、既に勝負あったかと思われた。しかしここからハリントンがバーディで一つ縮めて2打差、さらに16番パー4でウッズ・ボギー、ハリントン・バーディで、二人は8アンダーで並ぶ。

それでも、ウッズはここからの集中力が常人とは違うんだよなと、本気で心配していたわけではない。二人とも18番パー5でバーディで9アンダーでプレイオフとなっても、それでもウッズが負けるような気はしなかった。なんといってもこれまでのウッズのプレイオフ記録は15勝1敗、過去1998年にニッサン・オープンでビリー・メイフェアに負けたことがたった一度あるだけだ。

二人は18番でのプレイオフ第1ホール目をバーディで上がり、またもや18番でのプレイオフ第2ホール目で、第3打をピン・ハイ10フィートにつけたウッズに対し、ハリントンのラフからの第3打は2フィートにつける。ウッズは慎重に時間をかけてラインを読んだもののパットは下側をかすめる。ハリントンはバーディ・パットを沈め、ウッズをプレイオフで破った二人目のゴルファーとなった。8アンダー3位には深堀圭一郎6アンダー4位に片山晋呉とジャスティン・ローズが入った。

ところで私はこの中継をゴルフ・チャンネルで見たのだが、日本側が提供している映像をそのまま使用しており、画面に日本語の文字が出る。面白いのは深堀とか片山という日本人ゴルファーは漢字で名前が表示されるのに対し、ウッズとかハリントンは英語で表記されていた。昔からこういう表記方法だったっけ? いずれにしても画面右上に「タイガーが奇跡を起こすか!?」なんてテロップが始終出ているのは、あれは恥ずかしい。

また、宮里藍が初日首位に立っていたLPGAのADTチャンピオンシップも見ていたのだが、このトーナメント、最初32人いたゴルファーが第2日後に足切りで16人になり、さらに最終日は8人で、しかもそれまでのスコアをご破算にして、全員イーヴン・パーで18ホールの決戦を行う。結局勝ったのはこの日4アンダーのジュリエッタ・グラナダだったのだが、彼女は3日目終了時点でも8アンダーで2位におり、72ホールのストローク・プレイでも優勝だった。2位がロレーナ・オチョアで2アンダー、3位1アンダーでキャリー・ウェブが入ったが、結局このシステムに疑問を投げかけるだけだったという気もしないでもない。 



 
 
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