ビュイック・オープン

2006年8月3-6日   ★★★1/2

ミシガン州グランド・ブランク、ワーウィック・ヒルズ・ゴルフ&カントリー・クラブ

昨年同様トーナメント直前の雨のせいでグリーンが柔らかく、かなりロウ・スコアが続出した今年のビュイック・オープン、3日目を終わって首位は18アンダーのタイガー・ウッズ。全英に続き、復調は完璧と見た。その後ろを16アンダーでルーカス・グローヴァー、スコット・ヴァープランク、ロバート・アレンビーの3人が、さらに15アンダーにはヴォーン・テイラー、ヴィージェイ・シングら5人が並ぶ。しかし3日目終了時点でウッズが後続に2打差以上をつけて首位に立っていた場合、ウッズの勝率はこれまで20戦20勝と勝率100%を誇る。全英での戦いぶりを見る限り、今回もまず大丈夫だろう。

ウッズは最終日も順調にスコアを伸ばすが、それに絡んできたのがジム・フューリック。フューリックは15番パー4までにこの日8アンダーという好調さで、21アンダーまでスコアを伸ばす。一方のウッズがリーチャブルの12番パー4でドライヴァーを引っかけて薮の後ろに入れ、バーディ・ホールでまさかのボギーで1打後退したことで、ウッズとフューリックが21アンダーで並ぶ。まさか追いつかれるとは。しかしウッズはそこから気をとり直し、続く13番パー5でバーディを奪って22アンダーに戻す。ウッズは15番パー4、18番パー4でもバーディを奪い、結局初日から最終日まで4日連続6アンダー66、通算24アンダーで、21アンダーのフューリックに3打差をつけて勝った。

最終日に追いつかれてからまた突き放すという勝ち方がまったく全英を彷彿とさせたが、しかし、今回の方が全英よりもよりエキサイティングに感じたのは、毎年結構盛り上がるワーウィック・ヒルズだからという先入観もあったか。ギャラリーがクールな全英に較べ、ギャラリーが盛り上がるとTVで見ていても盛り上がる。いずれにしてもウッズはこれでツアー通算50勝。もちろんかのジャック・ニクラウスを上回る史上最速だ。20アンダー3位にはジョー・デュラン、19アンダー4位にはテイラー、ヴァープランク、ショーン・オヘアの3人が入った。
 



 
 
inserted by FC2 system