第135回全英オープン

2006年7月20-23日   ★★★

英国ホイレイク、ロイヤル・リヴァプール・ゴルフ・クラブ

2日目にタイガー・ウッズが12アンダーで首位に立つも、ウッズは3日目に多少もたついて1アンダー71、通算13アンダーで、すぐ後ろの12アンダーにはセルジオ・ガルシアとアーニー・エルスが、11アンダーにはジム・フューリックとエンゲル・カブレラがいる。ウッズを応援しようという気持ちは山々だが、勝負が接戦になるのはファンにとっては願ってもない展開だ。

しかし最終日、最初の4ホールをパーで通したウッズが5番パー5でイーグルをとって後続に3打差をつけた時点で、ほとんど全英2連覇を確信する。ウッズはその後、12番パー4をプレイしている時点でギャラリーの携帯 (カメラ?) の音に集中を乱されてボギーを叩き、後続に1打差に迫られるという展開もなくはなかったが、その後、気持ちを切り替えてから14番パー4から16番パー5までを連続でバーディを奪うなど、やはり気持ちが乗った場合のウッズに勝てるゴルファーは世界に一人もいないと断言できる強さで後は誰も寄せつけず、この日5アンダー67、通算18アンダーで全英2連覇、メイジャー通算11勝目を手にした。

父アールの死後、全米ではまさかの予選落ちを喫したウッズだが、ウエスタン・オープンでは一応順調に復調している気配を漂わせていた。そのため全英ではなんとかなるかもとは思っていたが、しかし本人もこの優勝は嬉しかったようで、珍しくも勝った後に涙を見せていた。エルスは結局13アンダーで3位、フューリックが12アンダーで4位、11アンダー5位にはガルシアと谷原秀人が、10アンダー7位にはカブレラが入った。全英連覇という記録は82、83年のトム・ワトソン以来4半世紀ぶり。



 
 
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