ブーズ・アレン・クラシック

2006年6月22-27日   ★1/2

メリーランド州ポトマック、TPCアット・アヴェニル

昨年は全米オープンの直前だったブーズ・アレン、今年は全米の直後のスケジュールで、どちらかというと昨年のメンツの方が充実していたかなという印象もなくはない。しかしそんなことよりも問題は雨だ。近年雨に煩わされることが多いアヴェニルであるが、今年はついに極まった。特に週末の集中的な豪雨によってプレイは順延に次ぐ順延、しかし、ここで少し、あそこで少しといった具合に少しずつではあるがプレイが進んだために54ホール・プレイとはならず、順延を繰り返しながら、なんと最後は火曜フィニッシュとなった。

火曜フィニッシュは1980年のトゥーソン・オープン以来26年ぶりのことだそうだが、36ホール・イヴェントになった昨年のニッサン・オープンなんかに較べれば、たとえ待ち疲れたギャラリーがしびれを切らして一人もいなくなったとしても、72ホールをプレイするこちらの方がプロのトーナメントとしては正統という気がする。ま、日曜の時点で一応首位を走っていたベン・カーティスは11ホールまでは終わっており、月曜日の時点では16ホールまで終わっていたことを考えると、さすがにそこで終わるわけにはいかなかったろうとは思う。月曜終了時点では、レギュレイションを終えていなかったのはたったの数人だけだった。最後のパーティがあと2ホールプレイさえすれば、すべてが終わるのだ。

とはいえ勝負の方は、初日9アンダー62でトップのカーティスが最後まで首位を譲らず、常に後続に5打差以上つけ、ワイヤー・トゥ・ワイヤーで余裕の勝利、勝負としてはほとんど面白くなかった。これではギャラリーは集まるまい。実は火曜のみならず、月曜ですらTV中継もなかったのだ。朝8時から大差で既に勝負の決まっているゴルフなんか誰も見ないと思ったのだろう。一応私は月曜の朝は一応TVチャンネルをちゃかちゃか換えてどこかが続きをしてないか探したりはしたんだが、ゴルフ・チャンネルですら中継してなく、さすがに火曜となると、私もTVを点けてチェックする気も失せており、結果は後でツアーのサイトをチェックして知った。カーティスの優勝スコアは20アンダーで、以下ビリー・アンドラーデ、パドレイグ・ハリントン、ニック・オハーン、スティーヴ・ストリッカーの4人が15アンダー2位、ベン・クレイン、ジェフ・ガヴ、ブレット・クイグリーの3人が14アンダー6位で続いた。

ゴルフが盛り上がらないのは対照的に、今年のサッカーのワールド・カップは、やっとというかついにというか、アメリカでもサッカーが根付いたんじゃないかと思える盛り上がりようで、おかげでここんとこゴルフというよりはサッカー三昧だ。土曜のアルゼンチン-メキシコ、日曜のイングランド-エクアドル、ポルトガル-オランダ、昨日のイタリア-オーストラリア、今日のフランス-スペイン戦の盛り上がりようを見ていると、これはやはり雨で順延順延のツアーを追っかけで見ようという気なんかなくなってしまう。ま、あと正味一週間だ、頑張って見るか。



 
 
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