Best & Worst 2006


ベスト&ワースト2006

USAトゥデイ


BEST


1.    24 (24) FOX

2.    グレイズ・アナトミー (Grey’s Anatomy) ABC

3.   ザ・ワイヤー (The Wire) HBO

4.    ロスト (Lost) ABC

5.    レスキュー・ミー (Rescue Me) FX

6.    フライデイ・ナイト・ライツ (Friday Night Lights) NBC

7.    ザ・ナイン (The Nine) ABC

8.    アグリー・ベティ (Ugly Betty) ABC

9.    ザ・ニュー・アドヴェンチャーズ・オブ・オールド・クリスティン (The New Adventures of Old Christine) CBS

  1. 10.  デクスター (Dexter) ショウタイム



WORST


リアリティ・ショウ

ブラック.ホワイト. (Black.White.) FX

 

ドラマ/シットコム

スミス (Smith) CBS

ニューヨーク・タイムズ


BEST


   30ロック (30 Rock) NBC

  プロジェクト・ランウェイ (Project Runway) ブラヴォー

  スリーパー・セル (Sleeper Cell) ショウタイム

  ザ・ヴュウ (The View) ABC

  イラク・ニューズ・コンフェレンス (Iraq Study Group News Conference)

  シャーク (Shark) CBS

  ヘレン・ミレン

  シェイクスピア・リトールド (Shakspeare-told) BBCアメリカ

  シーフ (Thief) FX

  ザ・ワイヤー




エンタテインメント・ウィークリー  1


BEST


1.   ザ・ワイヤー

2.   フライデイ・ナイト・ライツ

3.   バトルスター・ギャラクティカ (Battlestar Galactica) Sci-Fi

4.   30 ロック

5.   ブリーク・ハウス (Bleak House) PBS

6.    24

7.   ジ・オフィス (The Office) NBC

8.   ブロークン・トレイル (Broken Trail) AMC

9.   ダーティ・ジョブス (Dirty Jobs) ディスカバリー

  1. 10.  ヒーローズ (Heroes) NBC




WORST


1.    ステュディオ60・オン・ザ・サンセット・ストリップ (Studio 60 on the Sunset Strip) NBC

2.   マイ・スーパー・スウィート・シックスティーン (My Super Sweet 16) MTV

3.   マイ・ボーイズ (My Boys) TBS

4.   シャークス (Sharks) ディスカバリー/CBS

5.   ビッグ・デイ (Big Day) ABC

エンタテインメント・ウィークリー  2


BEST


1.   ザ・ワイヤー

2.   24

3.   フライデイ・ナイト・ライツ

4.   レスキュー・ミー

5.   ザ・ナイン

6.   カウントダウン・ウィズ・キース・オルバーマン (Countdown with Keith Olbermann) MSNBC

7.   ザ・ヴュウ

8.   プロジェクト・ランウェイ

9.   マイ・ネイム・イズ・アール (My Name Is Earl) NBC

10. ザ・ニュー・アドヴェンチャーズ・オブ・オールド・クリスティン


TVガイド


BEST


1.  バトルスター・ギャラクティカ

2.  フライデイ・ナイト・ライツ

3.  ヒーローズ

4.  グレイズ・アナトミー

5.  プロジェクト・ランウェイ

6.  ヴェロニカ・マーズ (Veronica Mars) CW

7.  ジ・オフィス

8.   24

9.   ロスト

10. デッドウッド (Deadwood) HBO




WORST


1.  ユナニマス (Unanimous) FOX

2.  ジ・ワン: メイキング・ア・ミュージック・スター (The One: Making a Music Star) ABC

3.  トウェンティ・グッド・イヤーズ (Twenty Good Years) NBC

4.  マスター・オブ・チャンピオンズ (Master of Champions) ABC

5.  ハウス・オブ・カーターズ (House of Carters) E!

6.  セレブリティ・デュエッツ (Celebrity Duets) FOX

7.  フレイヴァー・オブ・ラヴ (Flavor of Love) VH1

8.  チューズデイ・ナイト・ブック・クラブ (Tuesday Night Book Club) CBS

9.  セレブリティ・クッキング・ショウダウン (Celebrity Cooking Showdown) NBC

10. ハッピー・アワー (Happy Hour) FOX

アメリカのマスコミが選ぶ2006年のベスト&ワーストTV番組

5者中4者が選んでいるのがHBOの「ザ・ワイヤー」とNBCの「フライデイ・ナイト・ライツ」、およびFOXの「24」の3本。「ワイヤー」はシーズンによってテーマや主要登場人物が異なり、今シーズンは治安の悪い地域の学校に通うティーンエイジャーがメインに描かれた。私はほとんど見ていなかったのだが、シーズンの半ば辺りからマスコミが今シーズンの「ワイヤー」は面白いと騒ぎ始めたのを聞いて慌ててシーズン・フィナーレだけ見たのだが、話の流れを把握していなかったため、当然のことながらよくわからなかった。「24」は既にヴェテラン番組という感が強いが、ああいう無理のあるというか制約の多い設定で、毎回新機軸を打ち出してくる発想というか技術が評価されている。私は時にやりすぎと感じることもないではないが。私が「フライデイ・ナイト・ライツ」を評価できないのは、題材となっている高校アメリカン・フットボールにどうしても興味が持てなくて番組に入り込めないからだ。

 

次いで3者が選んでいるのがブラヴォーの勝ち抜きファッション・リアリティ「プロジェクト・ランウェイ」。実は私としてはこの系統ならCWの「アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル」の方が面白いと思うのだが、見目麗しきモデルではなく、本来ならその裏方であるはずのデザイナーの方に焦点を当てた着想の妙や、ものをクリエイトする楽しさ苦しさを覗き見する面白さは、確かにある。これらの番組は特に女性受けするようで、両番組が並ぶ水曜夜は、うちの女房はTVの前から動かない。

 

その他、トーク・ショウの「ザ・ヴュウ」が2者から選ばれているのは、ホスト交代のごたごた劇およびその後の新ホストのロージー・オドネルの舌禍事件等で、ゴシップTV的面白さを提供したことにある。ヘレン・ミレンという個人名が見られるのは、今年HBOの「エリザベス1世」でエミー賞主演女優賞受賞、その後PBSのついに最終回を迎えた「第一容疑者 (Prime Suspect)」に主演、そして映画では「ザ・クイーン」でこれまた各種主演賞ノミネートと、八面六臂の活躍をしたところが注目されている。


AMCの「ブロークン・トレイル」は、ロバート・デュヴォール、トマス・ハイデン・チャーチ主演の西部劇ミニシリーズで、ケーブルTVの視聴率記録を打ち立てた。今年から始まった新番組の2強、ロマコメの「アグリー・ベティ」と超常SF「ヒーローズ」は、もうちょっと評価されると思ったがこんなもんか。少なくとも「ヒーローズ」は、「ステュディオ60」と共に私が最もよく見ている新番組である。シリアル・ドラマの「ザ・ナイン」は評価は高いが数字を稼げず、現在放送が見合わされている。「バトルスター・ギャラクティカ」は、現在放送されているSFドラマの中で最も高い評価を得ている番組だ。

 

ワーストに目を転じると、私が面白いと思った「スミス」や「ステュディオ60」が選ばれているのが悲しい。既にキャンセルされている「スミス」はともかく、当初は批評家受けも悪くなかった「ステュディオ60」がいつの間にやらワーストに選ばれるまでになってしまったのは、放送開始当初の番組の質に較べ、どうしてもその後が見劣りしていることにある。最初の期待値が大きかっただけに、反動で点も辛くなる。「マイ・スーパー・スウィート16」にはまったく異議なし。TVガイドが選んでいるワーストも大筋において同意。VH1の勝ち抜きリレイションシップ・ショウ「フレイヴァー・オブ・ラヴ」は、内容の下品さにかけては確かにワーストの名に恥じないが、実は黒人には圧倒的人気で、黒人視聴者だけに的を絞った場合、数字の上ではほとんどベストの成績を得ている。

 

俳優の面から言うと、今年は男優はアレック・ボールドウィン、女優はヘレン・ミレンの年だった。ボールドウィンは「30ロック」、「サタデイ・ナイト・ライヴ (SNL)」と出まくり。「SNL」ではゲストのくせにレギュラーになってしまったような印象があった。さらに映画では「ディパーテッド」「ザ・グッド・シェパード」にも出演、今年後半最も目についた男優という点では断トツ。同様にTVでも映画でも活躍したミレンと共に、この二人が2006年を代表する顔だろう。

 

今年最も印象に残った番組エピソードは、たぶん多くの人にとってもそうだろうと思うが、NBCの「ヒーローズ」のチアリーダーことクレアが絡むものだ。可愛い女の子でありながら不死身の身体を持つクレアは、思いあまって自殺しようと高所から身を投げても、脱臼するだけでそれもすぐ直ってしまう。さらに強力なエピソードでは、死んだはずのクレアが目覚めてみるとそこは自分を解剖する解剖台の上で、既に彼女の腹は検死のために切り裂かれ、腸やその他の内臓がはみ出ている。慌てたクレアは大急ぎで内臓を自分の腹の中に詰め直すと、立ち上がってそっと検死室を出て行くというもので、こいつは強力だった。また、日本人オタク役として登場するヒロ・ナカムラは、今年一番の意外な人気者として確立した。彼お得意の「マイ・ネイム・イズ・ヒロ・ナカムラ」というセリフは、私と女房との間で内輪ギャグとしてかなり流行った。

 

また、今年はチャンネルとしてはショウタイムの年だった。サーヴィス開始以来常にライヴァルのHBOの陰に隠れ、一生芽の出ないペイTVとして終わるかとすら思えたショウタイムだったが、「ウィーズ (Weeds)」、「スリーパー・セル (Sleeper Cell)」、「ブラザーフッド (Brotherhood)」「ハフ (Huff)」「マスターズ・オブ・ホラー (Masters of Horror)」「デクスター (Dexter)」、さらにはライザ・ミネリの「ライザ・ウィズ・ア・ズィー (Liza with a Z)」まで含め、今年のヒット番組/質の高い番組の乱れ撃ちはすごかった。いまだにHBOの「ローマ (Rome)」や「デッドウッド (Deadwood)」の方が金はかかっていると思うが、このくらいやれれば誰も文句は言えないだろう。

 

 

さて、以下は私の選ぶベスト&ワースト。

BEST



・  マドンナ: コンフェッションズ・ツアー: ライヴ・フロム・ロンドン (NBC)

     ブリトニーはマドンナの爪の垢を煎じて飲むべき。


・  ナイトメアズ・アンド・ドリームスケイプス (Nightmares & Dreamscapes) (TNT) から第1話「バトルグラウンド (Battleground)」

     1時間をセリフなしで乗り切った。


・  レスキュー・ミー

     シーズンを重ねる毎によくなる。


・  デクスター

     新しいタイプのクライム・ドラマ。


・  ヒーローズ

     ついつい展開が気になる。


・  ザ・ヴュウ

     よいゴシップTV。


・  リトル・ピープル、ビッグ・ワールド (Little People, Big World) TLC

     自分がどれだけ恵まれているかをわからせてくれる。


・  ライザ・ウィズ・ア・ズィー (Liza with a Z) ショウタイム

     フォッシ/ライザの真骨頂。


Worst



・  マイ・スーパー・スウィート・シックスティーン (My Super Sweet 16) MTV

     ブスだけならまだいい。バカでも可愛かったりする。しかしバカなブスで常識知らずのティーンエイジャーをTVで見たくはない。


・  ザ・リアル・ハウスワイヴズ・オブ・オレンジ・カウンティ (The Real Housewives of Orange County) ブラヴォー; チューズデイ・ナイト・ブック・クラブ (Tuesday Night Book Club) CBS; ワン・オーシャン・ヴュウ (One Ocean View) ABC

    「マイ・スーパー・スウィート・シックスティーン」の大人版。


・  エイス&オーシャン (8th & Ocean) MTV; ザ・ヒルズ (The Hills) MTV

   「マイ・スーパー・スウィート・シックスティーン」ほど腹立つわけではないが‥‥


・  O. J. シンプソン: イフ・アイ・ディド・イット、ヒアズ・ハウ・イット・ハップンド (O. J. Simpson: If I Did It, Here’s How It Happened)

     放送されたならFOX史上最低の番組になったことは必至。


・  ザ・ヴュウ

     悪いゴシップTV。


・  スケーティング・ウィズ・セレブリティーズ (Skating with Celebrities) FOX

    下手くそな二番煎じ。





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