アメリカン・エキスプレス・チャンピオンシップ

2006年9月28日-10月1日   ★★★

英国ハートフォードシャー、ザ・グローヴ

ライダー・カップ後、タイガー・ウッズをはじめアメリカの主要ゴルファーがロンドンに居残って開かれた今回のアメックス・チャンピオンシップ、世界中の色々なコースを見れるところが楽しみの一つでもある。今回のザ・グローヴは、ラフは全英、フェアウェイは全米という感じだ。

昨年、サンフランシスコで開かれたこのトーナメント、ジョン・デイリーとのプレイオフを制したディフェンディング・チャンプはウッズで、NEC/ブリジストン招待と並び、WGCでのウッズの勝率は非常に高い。世界中の強いゴルファーが集まれば集まるほど勝率も高くなるところがいかにもウッズらしい。

今回もそのウッズがいきなり初日コース・レコード・タイの8アンダー63で首位に立つ。ウッズは2日目も7アンダー64で、その時点で既に15アンダー、10アンダーで2位のジム・フューリックに5打差と、ほとんど勝負を決め、後はもうほとんどウッズがどこまでスコアを伸ばすかに興味の焦点は絞られる。

ウッズは18番パー5で3日目まで連続してイーグルで上がっている。特に3日目は、草の下に沈んでいなかったとはいえ、深いラフからの3ウッドを力技でグリーンに乗せてきた。その後の40フィートの右に大きくブレイクするイーグル・パットがカップに吸い込まれていったのを見た時には、背筋に電流が走った。

最終日もウッズの強さは圧倒的で、特にグリーンに乗るまであと1フィートだったリーチャブルの340ヤード10番パー4だとかは印象的だった。37ホール連続してグリーンを外さなかったウッズが第2打をバンカーに入れた時なんかは、解説は、ギャラリーは後日ウッズがグリーンを外した瞬間をこの目で見たと言って自慢するだろうと言っていた。

さて、その注目の4日連続同ホールでのイーグルというまったく人間業じゃない記録がかかった18番、ウッズの第2打はグリーン右手前に落ちる。グリーンとの高低差は3フィートばかりあり、いくらカップまで20フィートとはいえ、これを直接入れるというのはあまり現実的じゃない。結局ウッズはそこから第3打を寄せてバーディで上がったわけだが、とはいえウッズだともしかして、ってやっぱり考えちゃうんだよなあ。

ウッズはこの日4アンダー67で、最終スコアは23アンダーと、15アンダーで2位のイアン・ポールターとアダム・スコットに8打差をつける圧勝だった。14アンダーに4位にフューリック、13アンダー5位にアーニー・エルスが入った。ウッズはこれでストローク・プレイではツアー6連勝と、自己記録に並んだ。今年まだ何かあるか? 



 
 
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