アクセンチュア・マッチ・プレイ・チャンピオンシップ

2006年2月22-26日   ★★1/2

カリフォルニア州カールスバッド、ラ・コスタ・リゾート&スパ

トリノ五輪と重なった今年のマッチ・プレイ、ただでさえ平日毎日5時間くらい五輪中継を見ているので、今年は最初からたぶんマッチ・プレイを全部見るのは無理だろうと半分諦めていた。初日にタイガー・ウッズがスティーヴン・エイムスを9&8という記録的大差で破るのを見て、このまま週末まで頑張ってくれと思って、五輪中継の方に集中する。それにしても9&8ってしかし‥‥一応仮定としては、あり得る最大の差がついたマッチ・プレイのスコアは10&8になるわけだが、ほとんどそんな話、プロのマッチ・プレイとしては現実的な話ではない。プロ・レヴェルで10ホール連続でホールをとり続ける、あるいは落とし続けたりするなんて、普通あり得ないだろう。

エイムスは代替ゴルファーとしてマッチ・プレイに出てきたのだが、昨週の風邪を引いて不調のウッズを見て、マッチ・プレイは何が起こるかわからないぞとわりと大きな口を叩いていたのだが、それを聞いたウッズが発奮したらしい。勝負後エイムスは前言撤回せざるを得なかった。特にエイムスが調子悪かったようにも見えなかったのだが、ウッズはいきなり6連続バーディで6アップ、さらにエイムスのボギー等で9ホール連続でウッズがとり、あっという間に差がついた。結局分けたホールは10ホール目だけで勝負がついてしまった。エイムスだっていくらウッズが相手でも、9&8なんかで負けちゃったりしたら結構落ち込むだろうなあ。

2日目も上位シード陣は順調に勝ち進んだのだが、波乱は3日目の3回戦にやってきた。まずウッズがチャド・キャンベルを相手に1ダウンで敗退、フィル・ミッケルソンもデイヴィッド・ハウエルを相手に3&1で敗退、ヴィ-ジェイ・シングもパドレイグ・ハリントン相手に19ホールズで敗退、わりと勝負強く、マッチ・プレイではたぶんウッズに次いでいい成績を残していると思えるデイヴィッド・トムズもトム・レーマン相手に4&3で敗退と、ビッグ・ネイムがほとんど姿を消す。これで世界ランキング上位でまだ残っているのは、レティーフ・グーセンだけになってしまった。結局週末の準々決勝に駒を進めたのは、キャンベル、ハウエル、ハリントン、レーマン、グーセン、デイヴィス・ラヴ3世、ジオフ・オグルヴィ、ザック・ジョンソンの8人。さて週末はどうなるか。

土曜午前の準々決勝は、レーマンがキャンベルを21ホールスで破った他、オグルヴィがハウエルを19ホールス目で下し、ラヴはハリントンを1アップで破り、ジョンソンがグーセンを3&2で下した。なかでも最も劇的だったのは、最終18番パー5で、第3打を直截カップ・インさせてイーグルを奪ってラヴが勝ったラヴ-ハリントン戦だろう。午後の準決勝はオグルヴィがレーマンを4&3で破り、ラヴがジョンソンを4&2で下す。考えたらラヴも決勝まで行ってウッズに敗れたことがあったわけだから、かなり勝率は高いと言える。

日曜の決勝は、午前の18ホールを終わってオグルヴィが1アップでラヴをリードする。午後の18ホールは最初膠着状態が続いたが、徐々にオグルヴィが差をつけ始め、結局3&2でオルグヴィがラヴを破って優勝した。3位決定戦はジョンソンがレーマンを1アップで破った。それにしても今週は五輪とマッチ・プレイで疲れた。せめてツアーが通常イヴェントなら木曜開始で少なくとも一日は余裕があったんだが。見る機会がなかった木曜と金曜に波乱というか面白そうなマッチがあって、だいぶ損したような気がする。マッチ・プレイは始まってみるまでどの勝負が面白いかなんて予測がつかないからなあ。



 
 
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