世界24か国を代表するゴルファー48人によるワールド・チャンピオンシップ・シリーズの一環。1国が2人の代表から構成され、初日と3日目がフォーボール、2日目と最終日がフォーサム(オールタネイト・ショット)・プレイで行われる。優勝候補はもちろん世界ランキングNo.1のタイガー・ウッズとNo.4のデイヴィッド・デュヴォールがペアを組むアメリカ。このトーナメント、アメリカは以前フレッド・カップルズとデイヴィス・ラヴ3世が組んで負けなしを誇っていた。ウッズとデュヴォールは果たしてその伝統を継承できるか。


と書いたけど、この二人が負ける気なんてしないよな。案の定初日、2日目と別にできが悪いというわけではなかったがホスト国で地の利があるアルゼンチンやニュージーランド等の後塵を拝していたけれども、3日目に順調にアメリカがトップに立った。最終日、デュヴォールがパー5でドライヴァーを池すれすれにひっかけて、続くウッズがそれを無理な体勢から打って逆に池に落としてしまい、一つ前のホールをプレイするアルゼンチンに1打差と詰め寄られ一瞬冷やっとさせられたが、それが最大の山場で、アルゼンチンもあとはずるずると後退、結局ウッズ/デュヴォール組が通算34アンダーで危なげなく勝った。アルゼンチンは31アンダーでこの下は大分開き、カルロス・フランコがプレイしたパラグアイが23アンダーで3位、丸山茂樹、タナカヒデミチが組んだ日本が22アンダーで4位に入った。3日目終了時点でアルゼンチンと並んで2位タイのニュージーランドは、最終日80の大叩きで6位まで後退した。


さてと、これでこの後ゴルフは本当に来年1月のメルセデス・チャンピオンシップまで見るものがなくなる。今年は後半になってウッズがPGAツアー代表のティム・フィンチェンと仲が悪いことが発覚して結構スキャンダルになっていた。ウッズがPGAを抜けてツアー・タイガーを作ったらなんて話がまことしやかに囁かれていたが、冗談に聞こえないところがウッズ一人の人気で持っているPGAツアーの現在を象徴している。さてさて来年はどうなることやら。







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EMC2ワールド・カップ

2000年12月7-10日   ★★

アルゼンチン、ブエノス・アイレス、ブエノス・アイレス・ゴルフ・クラブ

 
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