タイガー・ウッズの主宰する基金ファースト・ティによる招待試合。ウッズと世界を代表するゴルファー11人によるエリート・ゴルファーの選抜試合である。昨年末から今年正月にかけて開催された第1回トーナメントでは、アリゾナという冬でも暖かい地方で行なわれたのにもかかわらず、最終日雹が吹き荒れる中をプレイするという滅多に見れない珍事が起こった。雹が積もっているためパットできず、フィル・ミッケルソンが18番グリーン上でウェッジを使ってパット? 見事にカップインするという離れ業を見せてくれたのが印象に残る。今年はそのためか、トーナメントはさらに暖かいカリフォルニアに移動。残念ながら前回のような面白いプレイは見れそうにない。


ゲームの方は2日目が終わった時点でセルジオ・ガルシア15アンダー、デイヴィス・ラヴ3世13アンダー、タイガー・ウッズ12アンダーと、既にこの3人に優勝は絞られる。3日目はラヴのパットが決まらず、結局ガルシア18アンダー、ウッズ17アンダー、ラヴ14アンダーとなって最終日を迎える。そしたら最終日、3日目の不調が嘘のようにラヴのパットが決まり、この日8アンダー、トータル22アンダーで、いったんは手放したかに見えた優勝をかっさらった。2位がウッズで20アンダー、3位のガルシアは最後の最後で崩れて17アンダーに終わった。


ラヴは友人のフレッド・カップルズと回ったのも調子のよかった原因かも。一時はこの二人でワールド・カップ負けなしだったし、逆に最近一緒に回ると必ず自分が崩れることになったウッズとラウンドしなくてよかったのも幸運だったかも知れない。ガルシアもなかなかしぶとく粘っていたんだが。夏にはウッズとのマッチ・プレイ「バトル・アット・ビッグホーン」でウッズを下したし。しかし17番パー3でティ・ショットを左に曲げてダブル・ボギーを叩いて万事休した。ウッズもパットが今一つだった。ラヴは勝てたのはよかったが、できればツアーのポイントとは関係ないこんなポスト・シーズンの招待試合じゃなくて、レギュラー・シーズンのトーナメントで勝ちたかっただろう。この2年ほど勝ち星がなく、特に今シーズン何度も2位ばっかりだったし。ま、いずれにしてもこれで調子よく来年に挑めるだろう。







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ウィリアムス・ワールド・チャレンジ

2000年11月30-12月3日   ★★1/2

カリフォルニア州サウザンド・オークス、シャーウッド・カントリー・クラブ

 
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