放送局: ABC

プレミア放送日: 3/27/2001 (Tue) 21:30-22:00

製作: グレイシー・フィルムス、コロンビア・トライスターTV

製作総指揮: ジェイムス・ブルックス、デイヴィッド・リチャードソン、リチャード・サカイ

製作/クリエイト/脚本: グウェン・マクサイ

監督: マイケル・レンベック

撮影: アラン・キース・ウォーカー

音楽: ジェイムス・レヴァイン、ハンス・ジンマー

編集: ロバート・ブラムウェル

美術: スティーヴン・ラインウィーヴァー

出演: ジョーン・キューザック (ジョーン・ギャラガー)、カイル・チャンドラー (ジェイク)、ジェシカ・ヘクト (ベッツィ)、ドナ・マーフィ (ルビー・スターン)、ケリー・シャナイン・ウィリアムス (アリス・アダムス)、ウォレス・ランガム (マーク)


物語: シカゴの高校で教師をしているジョーンは、レストランでのデートで、つきあってまだ6週間にしかならないジェイクからプロポーズされてしまう。ジョーンは昔からふられた男の子が慰めてもらうために連絡してくるタイプで、自分自身がもてたことはほとんどないため、咄嗟のことで気が動転してあることないこと喋りまくって場を台無しにしてしまう。ジョーンは友人の精神科医のルビー、職場の同僚のベッツィに相談するが、結局ジョーンは彼女らのアドヴァイスを役立てることなく、一人で騒ぎまくって一層話を混乱させるだけだった。ジェイクはそんなジョーンを見てプロポーズを撤回、ジョーンがその気になるまで気長に待つことにするが‥‥


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「ワーキング・ガール」、「イン&アウト」で2度アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたジョーン・キューザック主演のシットコム。キューザックがお茶目だがこれまでの人生で男の子にもてたことはないという高校教師に扮し、周りの者をも巻き込んで騒動を引き起こす。


実は私はこれまでキューザックとほとんど縁がなく、「イン&アウト」以外でのキューザックをほとんど知らない。彼女のレジュメを見てみると、わりとメイジャーな作品に出ているのだが、「ワーキング・ガール」も見てないし、「アダムス・ファミリー2」、「あなたのために (Whrere the Heart Is)」等、すべて見そびれている。これまでほとんどが準主演的なバイ・プレイヤーとして活躍しており、彼女が出てるから見ようという気にあまりさせない点も、目にする機会が少ない理由だろう。


キューザックのボーイフレンド、ジェイクに扮するのは、CBSの「アーリー・エディション (Early Edition)」に主演していたカイル・チャンドラー。プレミアを見る限り、キューザックのお飾り的な印象以上のものは受けなかったが、「アーリー・エディション」もコメディ色の強いドラマだったし、2回目からはちゃんと出番もあるものと思われる。音楽を教えている学校の同僚ベッツィには、「フレンズ」ファンにはお馴染みのジェシカ・ヘクトが扮している。精神科医のルビーに扮するのは、ブロードウェイの舞台「パッション」、「王様と私」で2度のトニー賞に輝くドナ・マーフィ。


番組クリエイターのグウェン・マクサイは、公共ラジオ局のNPR (National Public Radio) のエッセイストでもあり、昨年、女性問題を扱ったユーモア・エッセイの「リップシュティック (Lipshtick)」を上梓している。「ホワット・アバウト・ジョーン」は、「リップシュティック」をシットコム化したものとも言える。これはまったくの偶然であるが、キューザックとマクサイは、シカゴの同じ学校の同窓生だそうだ。製作総指揮は、「恋愛小説家」、「愛と追憶の日々」の脚本/監督で知られるジェイムス・ブルックスが担当している。


キューザックはアメリカではいっぱしのコメディ女優として確固たる地位を築いており、彼女が主演する「ホワット・アバウト・ジョーン」は、放送前から注目度が高かった。しかし今シーズン、同様に映画女優であり、自分の名を冠したシットコム「ベット」に主演しながら、尻すぼみになってキャンセルされてしまったベット・ミドラーという例が既にある。映画俳優がTVに出演するとろくなことはないとまでは言わないが、今シーズンだけでもミドラーの他にデイヴィッド・バーンやジョン・グッドマン主演のシットコムがキャンセルされており、成功する確率はかなり低い。ジーナ・デイヴィス主演の「ジーナ」だってキャンセルの発表こそないが、今秋再編成される可能性はまずほとんどないだろう。


そういう情勢の中で放送が始まった「ジョーン」だったが、結構不安が的中している。要するに、「ベット」のミドラーと同じく、やり過ぎなのだ。なかなかフィジカルなギャグで笑わせてもくれるのだが、それを30分間のべつ幕無しでやられると、結構食傷する。面白いシーンもあるんだけどね。特にレストランでのデートに遅刻したジョーンが、ジェイクの目の前で13秒間で着替えて見せるシーンなんて、コメディエンヌとしての本領発揮という感じがした。ジェイクからプロポーズされて慌てたジョーンが、ものには順序があるでしょう、お酒、セックス、愛、結婚、別居、離婚、お酒‥‥と数え立てる件りも、確かにおかしい。


しかし画面に映る度にジョーンが目を見開いたり口を大仰に開けたり顔をしかめたり泣いたり笑ったり、忙し過ぎて取りつく島がない。まるで顔面がゴムでできているみたいだし、シーンによっては白目を剥いているように見える。表情がころころ変わって可愛いというよりも、一線を超えてて怖い、という方に少し傾いている。本人はプレミアはキャラクターを前面に押し出したため、少しやり過ぎだったことを認めており、第2回目から少し抑えていると言っているが、どうなることやら。



追記 (2001年10月)

わりと好調な出だしを見せた「ホワット・アバウト・ジョーン」ではあるが、新シーズンに入ってなぜだかいきなり視聴率が落ちて、2回放送されただけでキャンセルが発表になってしまった。これで映画出身の俳優が主演するシットコムは連続してキャンセルの憂き目に遭っている。マイケル・J・フォックスの後釜を継いだチャーリー・シーンが主演している「スピン・シティ」も、現在青息吐息だ。TVと映画ではやはり勝手が違うということか。







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ホワット・アバウト・ジョーン   ★★1/2

 
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