怪我のために久しく戦列を離れていたデイヴィス・ラヴ3世がトーナメントに復帰、調子のいいところを見せる。ゴルフというのは不思議なもので、時々練習も何もしないでただしばらく休み、いきなりトーナメントに戻って実戦という時の方がいいゴルフを見せる時もある。休養明けでなまじ変に気負ってない方が、いい結果を生む時もあるのだ。


ラヴは2日目にトップに立った後は首位をキープするが、その後ろにぴたりと着けているのは、先々週のビュイック・クラシックでもいいゴルフを見せて2位になったスコット・ホーク。3日目終了時点で14アンダーで首位を走るラヴに1打差と、勝負はまだまだわからない。最終日はスコアを伸ばすこの二人に誰もついてこれず、完全にこの二人のトーナメントとなった。


結局、ラヴは16番パー4でこの日初めての痛恨のボギーを叩き、最後の最後になってついにホークに20アンダーで並ばれる。二人とも続く17番パー4ではバーディを奪い、21アンダーで最終18番パー4を迎える。そこでラヴはティ・ショットを左ラフに入れてしまい、そこからの180ヤード、6アイアンのショットはグリーンをオーヴァーしてバンカーへ。一方、フェアウェイをキープしたホークも、安全策をとりすぎて左池を嫌ってグリーン右側を狙い過ぎ、右バンカーへ。しかし距離がある上に下りのバンカー・ショットとなるラヴの方が圧倒的に不利で、結局ラヴの第3打はカップを7フィート・オーヴァー。ホークは2フィートにぴたりと寄せ、返しのパットを外してボギーとなったラヴを横目にこれをきっちりと沈め、優勝を決めた。


この二人以外では、マイク・ウィアーとブランデル・シャンブリーが13アンダーで 3位だったから、まったくこの二人のためのトーナメントだった。先週優勝のフィル・ミッケルソンは初日66で調子よさそうなところを見せたが、2日目に74を叩いたのが痛かった。タイガー・ウッズはまたもや優勝に全然絡まなかった。まあいい。彼は全英ではきっといいところを見せてくれるだろう。







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アドヴィル・ウエスタン・オープン

2001年7月5-8日   ★★1/2

イリノイ州レモント、コッグ・ヒル・ゴルフ&カントリー・クラブ

 
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