初日3アンダー67で首位に立ったのはフィル・ミッケルソン。折り返し地点ではミッケルソンとビリー・ホーシェルが1アンダーで並ぶ。そしてミッケルソンは3日目も踏ん張る。フロント・ナインでずるずると後退するかと思われたが後半巻き返し、この日イーヴン・パー70で、ただ一人アンダー・パーの1アンダーで首位を維持する。イーヴン・パー2位にはカール・シュワーツェル、ハンター・メイハン、 スティーヴ・ストリッカーの3人、1オーヴァー5位にはジャスティン・ローズ、ルーク・ドナルド、ホーシェルの3人が続く。ドナルドは17番パー3のティに立った時点では2アンダーで首位だったが17番をボギー、18番パー4をダブル・ボギーでいきなり後退。それにしても530ヤードをパー4ってなんだ。 

 

最終日はミッケルソンがまたまた彼らしい一人相撲でフロント・ナインでダブル・ボギーを二つ叩くなど、もうこれまでもかと思わせといて、10番パー4でラフからの80ヤードの第2打を直接カップ・インさせるイーグル、通算イーヴン・パーとなってまた首位を奪回する。 

 

しかしミッケルソンは、バーディ・ホールのはずの13番110ヤード・パー3のティ・ショットをグリーン・オーヴァーさせてボギー、15番パー4ではグリーン上でパットできない位置からウエッジを使い、これをシャンクさせて大きくオーヴァーさせ、ボギー、通算2オーヴァーとなって単独首位を1オーヴァーのローズに譲り渡す。ここへ来て優勝はローズ、2オーヴァーのミッケルソンとジェイソン・デイ、3オーヴァーのメイハンの4人に絞られる。 

 

ローズは難しい17番235ヤード・パー3、18番530ヤード・パー4を、両方共あわやバーディで勝負に決着をつけるかと思われるゴルフでパー、1オーヴァーでレギュレイションを終える。後がないミッケルソンは16番で10フィートのバーディ・パットを外し、17番もパー、18番でティ・ショットをラフに打ち込む。第2打はグリーンまで届かず、ほとんど勝負あった。 

 

入れなきゃ負けのミッケルソンの30ヤードのチップは大きくオーヴァー、この瞬間、ローズのメイジャー初優勝が決まった。ミッケルソンは返しのパー・パットも外し、結局3オーヴァーでデイと共に2位タイ。またもやUSオープン優勝はお預けとなった。これでUSオープン2位ってのは何回目だっけ? それにしても本当にUSオープンには勝てない。5オーヴァー4位にはメイハン、ホーシェル、アーニー・エルス、ジェイソン・ダフナー、6オーヴァー8位にはドナルド、ストリッカーが入った。タイガー・ウッズは13オーヴァーというメイジャー自己最悪記録で32位タイ。そういうことだろうと思ったよ。


ところで巷では酷評紛々だったホーシェルのオクトパス・パンツは、私は特に気にしていたとは自分自身では思わなかったのだが、晩飯になんとなしに買い置きしてあった缶詰めのタコを開けて、トマトときゅうりを和えて食った。食っている時に、あ、そういえばホーシェルのパンツ、と思い出した。タコが脳裏に刷り込まれていたのかもしれない。










 

第113回全米オープン   ★★★1/2

2013年6月13日-6月16日、ペンシルヴァニア州ヘイヴァーフォード・タウンシップ

メリオン・ゴルフ・クラブ

 
inserted by FC2 system