折り返し時点で1アンダーで首位はデイヴィッド・トムズ、タイガー・ウッズ、ジム・フューリックの3人。ウッズは最初の2日はフィル・ミッケルソン、バッバ・ワトソンと同組で、ミッケルソンは予選を通過したものの7オーヴァー、ワトソンは9オーヴァーで予選落ちと、明暗を分けた。ロリ・マキロイも10オーヴァーで予選落ち。それにしても8オーヴァーが足切りラインか。


3日目はフューリックは踏ん張るが、ウッズとトムズはボギーが嵩んで早々に後退する。結局3日目終了時点で1アンダーで首位は、フューリックとグレム・マクドウェル。1アンダー、フレデレク・ヤコブソン。2オーヴァーにニコラス・コルザート、ブレイク・アダムス、アーニー・エルス、リー・ウエストウッドが並ぶ。ウッズは4オーヴァー、14位タイ、トムズは5オーヴァー、18位タイまで後退。


最終日はウッズは最初の6ホールを6オーヴァーで、あっという間に圏外に去る。フューリックはスコアを伸ばせないまでも耐え、一時は後続と2打差ついてそのまま逃げ切るかに思えたが、そこを追撃したのがウェブ・シンプソン。シンプソンはフロント・ナインでほとんど名を見なかったのに、6番パー4から10番パー4までを4アンダー、1オーヴァーとなってフューリックに迫る。


それでもフューリックはなんとか持ちこたえていたが、13番パー3をボギーで1オーヴァーとなってシンプソンと並ぶ。フューリックはさらに16番パー5でもティ・ショットを左に曲げてボギー、2オーヴァーとなって、ついにシンプソンに首位を明け渡す。


フューリックと、17番パー5でバーディを奪ったマクドウェルは共に2オーヴァーで18番パー4を迎える。マクドウェルは2オンするが、フューリックはグリーン左バンカーに半没状態で捕まる。サンド・ショットはまるで止まらずグリーンを越えてまたバンカーへ。シンプソンに唯一届くチャンスのあったマクドウェルの15フィートのバーディ・パットは左に大きく逸れ、シンプソンがメイジャーを初制覇した。


2オーヴァー2位がマクドウェルとマイケル・トンプソン、3オーヴァー4位がフューリック、トムズ、パドレイグ・ハリントン、ジョン・ピーターソン、ジェイソン・ダフナー、4オーヴァー9位にエルスが入った。









 

第112回全米オープン   ★★★

2012年6月14日-6月17日、カリフォルニア州サン・フランシスコ

オリンピック・クラブ

 
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