初日6アンダー65で首位に立ったタイガー・ウッズが、その後一度も首位を譲ることなくワイヤー・トゥ・ワイヤーで第100回目を数える全米オープンを制した。97年のマスターズを勝った時を彷彿とさせる圧倒的な強さで、世界トップのゴルフを堪能させてもらいました。ペブル・ビーチは今年2月のAT&Tペブル・ビーチ・プロ・アマで最終日に奇跡的な逆転勝ちを見せたコースでもあり、ウッズ優位は動かないと見ていたが、終わってみれば12アンダーの他を寄せつけない圧勝。2位の3オーヴァーのアーニー・エルスとミゲル・アンゲル・ヒムネスに15打差、その他トータル・スコア等、幾つかのオープン記録を更新したり記録タイを出したり、文句ない勝ち方。2日目18番パー5でのドライヴァーのOBや3日目の3番パー4でのトリプル・ボギーなんて愛嬌にしか見えない。そんなことをしながら2日目アンダー・パー、3日目もイーヴン・パーで回っているんだから大したもんだ。


しかしハイライトは初日の65と最終日の67だろう。最終日、特にアウトを我慢のゴルフで幾つかのパー・セーヴを拾った後、10番パー4から14番パー5までの5ホールで4バーディを奪った怒涛のバーディ・ラッシュは、AT&Tプロ・アマで見せた、イーグル、バーディ、パー、バーディで終えた最後の4ホールを思い出させ、背筋に電流が走った。しびれるねえ。一緒に回っているエルスが霞むよ。まあ、不満があるとすれば、どちらかというとこういう圧勝ではなくて、競った上で優勝をもぎ取るとか、最終日にまた奇跡の逆転劇を見せてくれるとか、よりドラマティックであればなお一層よかったかなとは思うんだが、これ以上望むのは欲張り過ぎというものだろう。さあて次は全英か。







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100回全米オープン

2000年6月15-18日   ★★★1/2

カリフォルニア州ペブル・ビーチ、ペブル・ビーチ・ゴルフ・コース

 
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