プレイオフズ・チャンプはヴィージェイ・シングで決まりだそうだが、それはそれでやっぱり興味深いツアー最終戦、3日目を終わって8アンダーで首位はセルジオ・ガルシア、5アンダーでフィル・ミッケルソンとアンソニー・キム、3アンダーにカミーロ・ヴィジェイガス、ベン・カーティスとロバート・アレンビーが続く。3日目は最終ペアがキムとガルシアという先週のライダー・カップのシングルスの最初のマッチの再現となったが、今回はガルシアが3アンダー67、キムが2オーヴァー72と、ガルシアに軍配が上がった。ガルシアもこれで少しは溜飲が下がったろう。


最終日はガルシアが前半もたついたため、キム、ミッケルソン、ガルシア、それにヴィジェイガスの4人で混戦模様となる。勝負はこの4人の誰かで決まりかと思われたが、ヴィジェイガスが6番パー3で池ぽちゃダブル・ボギー、続く7番パー4でもボギー。完全に脱落したかに思えたところ、その後6ホールで5バーディを奪って挽回してまた首位に絡む。沈み始めたガルシアもこらえ、ミッケルソンやキムもクラッチ・パットを沈めるなど4人で二転三転した結果、結局ヴィジェイガスとガルシアが7アンダーでレギュレイションを終え、二人でプレイオフとなった。


シグナチュア・ホールの18番パー3でのプレイオフは、ガルシアがティ・ショットをプッシュしてバンカー後ろのラフへ。第2打はバンカーはクリアしたもののグリーンに届かない。一方のヴィジェイガスはグリーン上から30フィートのパットを2フィートに寄せ、先にパーで上がる。ガルシアのチップ・ショットは大きくショートし、この瞬間、ヴィジェイガスのツアー/プレイオフズ2勝目が決まった。キムとミッケルソンが6アンダーで3位を分け合い、2アンダー5位にはカーティスが入った。シングはツアー・チャンピオンシップは活躍しなかったわけだが、基本的にシング、ガルシア、ヴィジェイガスの3人で盛り上げたプレイオフズであった。







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全米プロ・ツアー選手権

2008年9月25日-9月28日   ★★★1/2

ジョージア州アトランタ、イースト・レイク・ゴルフ・クラブ

 
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