全米プロ・ツアー選手権

2003年11月6-9日   ★★

テキサス州ヒューストン、チャンピオンズ・ゴルフ・クラブ

最後の最後までもつれた今季の賞金王とプレイヤー・オブ・ジ・イヤーがかかった今季最終戦のツアー選手権、しかし勝負の方は、その渦中のヴィージェイ・シングとタイガー・ウッズの調子が今一つで、なんとも盛り上がらない。特にウッズは3日目を終わって2アンダーで、この日61というスコアで13アンダーで首位に立ったチャド・キャンベルに11打差と、完全に圏外。シングの方も5アンダーと、こちらは少なくともウッズよりはいいが、それでも優勝はまず無理だろう。おかげで早々と賞金王の方はシングの逃げ切りが確定してしまった。プレイヤー・オブ・ジ・イヤーの方も、一応可能性のある6人の誰もが上位に絡んでいないため、ここで優勝を決めてものにするのではなく、消去法で決まるというような感じになってしまった。


で、結局、勝負の方は最終日のできもよかったキャンベルがこの日3アンダー68、通算16ンダーで危なげなく逃げ切り、ツアー初優勝を飾った。2位に13アンダーでチャールズ・ハウエル3世、12アンダー3位にレティーフ・グーセン、11アンダー4位にクリス・ライリーが入った。シングとラヴは共に8アンダーで5位タイ、ウッズは最終日3オーヴァー74で通算1オーヴァーの26位に終わった。なんといってもパットを外しまくっていたからなあ。ウッズがメイジャー以外のトーナメントをオーヴァー・パーで上がったのは、99年のプレイヤーズ・チャンピオンシップ以来だそうだ。


今年はツアー初優勝をメイジャーで飾ったのが二人、そして出場ゴルファーではメイジャー級のこのツアー選手権もツアー初優勝のキャンベルが制すなど、ヴェテランが頑張った年にしては要所要所で新人の活躍が目立った。ところで全英を制したベン・カーティスと、全米プロのショーン・ミキールは今頃どこで何しているのだろう。本当にあれ以来名前を聞かないが。しかし、考えたらキャンベルは全米プロでも優勝に絡んではいた。ネイションワイド・ツアーでもだいぶ活躍していたらしいし、カーティス、ミキール、キャンベルと並べると、今後最も活躍しそうなのはキャンベルという気がする。


さてと、結局シングもウッズもラヴも優勝できなかったツアー選手権、こうなると、プレイヤー・オブ・ジ・イヤーはやはりウッズかシングかということになるかと思うが、私の予想では、18戦で5勝しているウッズの方が有利という気がする。たった一人の年間5勝だし、勝率も断トツだ。また、メイジャーの勝利はないといえども、同様にトップ・プロが出ているワールド・ゴルフ・シリーズで2勝しているのは大きい。その上、年間で最も平均スコアのよいゴルファーに与えられるヴァードン・トロフィも獲得している。うん、私もウッズに一票。







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