今年の前トーナメントまでの賞金獲得順位上位30人のエリート・ゴルファーで争われる全米プロ・ツアー選手権。今年はジム・フューリックが手首の怪我で棄権したため、29人で争われた。補充しないのか。昨年はタイガー・ウッズの楽勝だったが、今回は一日毎に首位が入れ替わる。初日は64の6アンダーで回ったアーニー・エルスがトップに立つが、2日目に崩れ、代わってデイヴィッド・デュヴォールが7アンダーで首位に。3日目はウッズとヴィージェイ・シングが共に10アンダーで首位に立ったが、勝ったのは最終日4アンダー66で上がり、13アンダーまでスコアを伸ばしたフィル・ミッケルソン。ウッズは11アンダーで2打及ばず、3位はエルス、シング、ニック・プライスの7アンダーだった。2回目トップのデュヴォールは、3日目、最終日とふるわず、圏外に去った。


ウッズは最終日、単独/同率首位に立っていた場合、これまで20戦19勝と抜群の逃げ切り率を誇る。今回はその滅多にない逆転負けだった。ミッケルソンは今年、ウッズの連勝記録も止めたし、今回また、ウッズが王手をかけていた50年ぶりのツアー年間10勝記録も止めた。いいところでいい勝負を見せるが、なのにまだメイジャー未勝利というのも不思議。来年あたりいよいよメイジャー初勝利も夢ではなさそうだ。最終日にウッズと回ったシングは、ついこの間のプレジデンツ・カップで最終日のシングルスでウッズと対戦し、2アンド1で負けているだけに、今回は何とかその意趣返しがしたかったところだが、ティからグリーンまでほとんどショットが決まらず、ずるずると後退していった。シングはメモリアルでも最終日ウッズと最終組で回ったが、やはり負けてるんだよなあ。


さて、今年のPGAツアーもいよいよ来週のワールド・チャンピオンシップで終わりである。ディフェンディング・チャンプはまたしてもウッズ。昨年のヴァルデラマは実に面白かったから、今年も期待しよう。







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全米プロ・ツアー選手権

2000年11月2-5日   ★★★

ジョージア州アトランタ、イースト・レイク・ゴルフ・クラブ

 
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