放送局: NBC

プレミア放送日: 7/20/2003 (Sun) 22:00-23:00

製作: マーク・バーネット・プロダクションズ、リヴィール&マグナ・グローバル・エンタテインメント

製作総指揮: マーク・バーネット、ベン・シルヴァーマン、ロバート・リーゼンバーグ、ヘンリエッタ・コンラッド、セバスチャン・スコット

共同製作総指揮: ジェイムス・ブルース、ジェイ・キャノールド、トレイシー・ドーシー、マーク・クープス、ハワード・オーウェンス

出演: ロッコ・ディスピリト、ニコリーナ "ママ" ディスピリト


内容: セレブリティ・シェフのロッコ・ディスピリトがマンハッタンに新しくオープンするレストラン「ロッコス (Rocco's)」の舞台裏をとらえるリアリティ・ショウ。


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一つの番組の準備をしながら番組がもう一つできてしまうわけで、この話はローザンヌにとっても一石二鳥であり、そこで渡りに船とでき上がったのが、「リアル・ローザンヌ」であった。しかし、この「リアル・ローザンヌ」、プレミアから惨憺たる有り様で、視聴率を見ると、ほとんど誰も見ていないことが明らかとなった。驚いたABCファミリーは、これがダメなら多分「ドメスティック・ゴッデス」だって誰も見ないだろうと、こちらも番組を放送するまでもなくキャンセルしてしまったのだ。これじゃ一石二鳥どころかローザンヌにとっては泣きっ面に蜂で、本当においしい話というのは、そうそうどこにでも転がっているものではないということを証明することにしかならなかった。


その他、ちょいと前では、VH1が企画した、当時新婚ほやほやのライザ・ミネリとデイヴィッド・ゲストの新婚生活を記録するという「ライザ&デイヴィッド」が、なんとか番組製作まではこぎつけたものの、実際に撮影を始めてみると、ゲストが極度の仕切り魔であったことが判明、ついに撮影クルーが音を上げ、番組は撮影中止に追い込まれた、なんてのもあった。しかもこの二人、今では既に別居中だ。番組を作らなくて本当によかったと思っていることだろう。


さらに現在、MTVでは新婚早々のカントリー・シンガーのジェシカ・シンプソンを追った「ニューリーウェズ (Newlyweds)」、同じく新婚ほやほやのメリッサ・ジョーン・ハートに密着した「タイイング・ザ・ノット (Tying the Knot)」(ABCファミリー) なんてのも放送されているのだが、はっきり言って、これらの番組を見ているという人の話は、私は聞いたこともない。だいたい、なんで視聴者がいちいちファンでもない人間の私生活に付き合わなければならないわけ? と思うのが、一般的な反応ではなかろうか。ま、ポイントとしては、結婚直後の新婚カップルに密着する、というスタイルが最も多く、それはそれでわからないではない。


いずれにしてもセレブリティ系のリアリティ・ショウは、安易に作れるという身軽さはあるが、得てしてその成功率は低い。しかしよく考えると、そのセレブリティ系で誰が見ても文句なしにヒットした「オズボーンズ」にしろ、「アナ・ニコール」にしろ、彼ら自体は、はっきり言ってどこまで有名人かという疑問がある。コアのファン以外のいったいどれだけがオジーの名前を事前に知っていたかは疑問だし、ゴシップ記事以外のところでアナ・ニコールが出演する番組を見たいと思う視聴者がどれだけいたかということも極めて疑問だ。つまり、セレブリティ系のリアリティ・ショウでは、セレブリティの人気/知名度そのものより、彼らならなんかとてつもないことをしでかしてくれるんではないかという、キャラクターが大きくものを言うのだ。オジーとアナ・ニコールは、その視聴者の期待度が非常に高かったと言える。


しかしその一方で、知名度が低いというのは、ハンディキャップであることは間違いない。誰もそのセレブリティの名を知らなければ、最初から番組の成功は覚束ないのは当然だ。さらにセレブリティとはいえ、その人物がいわゆる芸能人ではない、一部の世界の人にしか知られていないセレブリティである場合、やはりその種の人間を主人公とするリアリティ・ショウの成功の確率も、それほど高くないと言えよう。


さて、前置きが長くなったが、その、セレブリティとはいえども、ごく限られた人間しか知らないだろう、セレブリティ・シェフを主人公とするリアリティ・ショウが、「ザ・レストラン」だ。ベイシック・チャンネルにはフード・ネットワークという「食」関連番組専門のチャンネルがあり、「食」に興味を持っている視聴者は多い。このチャンネルで人気者となったエメリル・ラガッシは、一時NBCで自分のシットコムを持つほどの人気者となった (番組自体はすぐキャンセルされたが)。これは英国出身だが、ジェイミー・オリヴァーの番組もかなり人気がある。


この種のブームの火付け役とも見られる「アイアン・シェフ」こと「料理の鉄人」も忘れるわけにはいかない。これの日米対決で、アイアン・シェフ・ジャパニーズの森本と対決したボビー・フレイも、自分の番組だけでなく、TV映画に出たり、かなり活躍している。今ではほとんど犯罪者としてしか紹介されなくなってしまったマーサ・スチュワートは、この種の専門セレブリティのはしりとも言える存在だろう。


とまあ、セレブリティ・シェフにも、かなり知名度を持つ者がいないわけではないが、しかし、今回、「レストラン」で取り上げられているロッコ・ディスピリトの名は、私は、実はまったく知らなかった。なんでもマンハッタンで「タスカン (Tuscan)」と「ユニオン・パシフィック (Union Pacific)」という二つのレストランを成功させたシェフとして、既に偶像視されている逸材だそうだ。私は料理番組とか結構好きで、フード・チャンネルとかもよく見るし、自分でもよく料理するのだが、あまり外食はしない。そのため、セレブリティ・シェフとはいっても、フード・チャンネルに登場しないシェフはほとんど知らなかったりする。


しかし、ロッコは、食通の雑誌「フード&ワイン」で「ベスト・シェフ10人」に選ばれ、「グルメ」マガジンが「最もエキサイティングな若手シェフ」に選んだ、若手では突出した人気、実力を兼ね備えるシェフなのだそうだ。しかも彼の場合、それだけではない、見てくれもかなりのもんで、それがセレブリティ・シェフのセレブリティたる所以なんだろう。雑誌「ピープル」の、恒例の「最もセクシーな男性」特集にも選ばれており、一見したところ、ジェイミー・オリヴァーをもう少しきりりと引き締めるとロッコになるという感じだ。


「レストラン」は、そのロッコが、さらにマンハッタンにもう一軒新しく開店しようとしているレストラン「ロッコス」の、開店準備の慌しさから開店後のごたごたまで、その舞台裏を記録するリアリティ・ショウだ。レストランを舞台としているとはいえ、クッキング番組ではない。また、流行りの勝ち抜き系の番組でもない。一応セレブリティ・クックであるロッコがメインの登場人物とはいえ、彼がずっと出ずっぱりということでもなく、番組時間の半分は、そのレストランで働くウエイターやウエイトレス、シェフ、バーテン等が慌しく働いている様をとらえることに充てられる。また、そのために、わざわざ求人まで行い、その模様から既に番組の一部として記録されている。つまり、「レストラン」は、ロッコが主人公のセレブリティ系リアリティ・ショウと言うよりも、レストラン経営の舞台裏をとらえるリアリティ・ショウなのだ。


私もニューヨークに来た当時、日本レストランでウエイターとして糊口を凌いでいた時がある。また、日本にいた頃、六本木のファースト・フード店で働いていたこともある。その経験から言うと、これらの、客に食事を提供する場の舞台裏は、かなり面白い。特にNYでの経験から言うと、ウエイターとシェフ、バーテンダー間では、かなりのライヴァル意識が見られる。そしてウエイターならウエイター、シェフならシェフの間でも、かなり確執があったりする。


シェフは無論、店の盛衰、評判は自分たちにかかっていると思っている。店に来る客の第一の理由がうまいものを食べることにある以上、これは当然だ。日本レストランの場合、これまた当然だが、その中でも一番偉いのは、客の面前で寿司を握るスシ・シェフだ。魚を焼いたりフライを揚げたりするキッチン・シェフは、普通、客から見えないところで仕事をしている。当然、スシ・シェフの方がプライドが高い。その店の売上げが、寿司よりもご飯ものの方が大きかったとしてもである。既にシェフ間においてすら、ライヴァル意識が存在する。


ところでアメリカでは、チップという厄介なものが存在する。たとえ店に来る客がシェフの作る料理目当てであろうと、最後に帰る時に勘定を払い、そしてチップを置いていくことになる。当然このチップは、ウエイターがもらうことになる。この辺のシステムは店によって異なるが、基本的にそのテーブルをサーヴしたウエイターがもらうか、ウエイター全員で折半かのどちらかであることが多い。また、そのうちの何%かを、キック・バックと称してキッチンやお店に還元する。まあ、場所代を納めているような感覚に近い。


しかし、それを気に入らないシェフというのは結構多い。別にジャパニーズ・レストランに限らず、どんなレストランでも、わりと多いのだ。そらま、そうだろう。客というのはほとんどがシェフの作る料理のためにわざわざ足を運んでいるのであり、どんなウエイターがテーブルにつくかを気にしてレストランを選ぶ者はほとんどいまい。それなのにシェフがどんなに一生懸命働いて作った一品でも、感謝されるのはそれを運んだウエイターだったり、満足した客が多めに置いていったチップをもらうのもウエイターだったりするのだ。しかもそれは税金を払う必要のない金だったりする (もちろん本当はチップにも税金はつくが、真面目に申告する奴がいるわけがない。) これではシェフもなんだか面白くない。


もちろんウエイターにも言い分はある。どんなにうまい一皿を作っても、サーヴする者の態度次第で、食事というものはおいしくもなればまずくもなる。その最後の重大な責任を背負っている者がチップをもらうのは当然というものだ。これもまた一理ある。両方共言っていることは間違ってないだろう。しかし、だからこそ、お互いここで反発してしまうのだ。私の聞く限り、シェフとウエイターがうまくやっているところより、反発し合っているレストランの方が多い。一流レストランであればあるほどそうだ。そういうもんだろうと思う。


また、例えば、ウエイター同士でも、年功序列や実力の差によって、差別やいじめが起こったりする。どこでも仕事となれば能力に差が出るのであり、どう見ても仕事のできないあいつより自分の方が多く働いていると感じると、そこに不満が生じる。あいつの仕事のカヴァーまでしているのに、もらう金は同じか、となると、どうしてもそこに軋轢が生じ、そしてドラマが生まれるのだ。もしかして有名レストランでこれらの内部の愛憎劇をあまねくとらえることができれば、またとないTV番組ができるかもしれない。私が「レストラン」に期待したのも、まさしくその点にあった。番組プロデューサーは、誰あろう「サバイバー」のマーク・バーネットで、なるほど、目のつけどころがいい。


番組は、ロッコが新レストラン「ロッコス」の開店を決め、求人広告を出し、ウエイター/ウエイトレス、キッチン・ヘルプ等を新しく面接するという、開店のだいぶ前から既に収録を開始する。それ以前に有名人のロッコが様々な媒体に登場して新レストランのオープンを宣伝しているので、いきなり面接時には黒山の人だかりだ。LAとかもそうだそうだが、NYでも、ウエイトをする人間は、役者志望が多い。つまり、「ロッコス」で働ければ、バイトをしながらTVに出て顔を売るチャンスもあるわけで、その種の人間は挙って詰めかけたという感じだ。


番組の第一回は、そうやって一緒に働く者たちを決めるのだが、しかし、そのうちの何人かは本当に未経験者だったりする。一応名のあるシェフによるレストランなんだろう、そんな、ド素人なんか雇ったりしていいのと思うが、もちろん、見る立場から言えば、その方が番組自体は絶対面白くなるはずで、ロッコや番組プロデューサーもそれを知っているからこその人選だろう。とはいえ、ロッコのすぐ下で働く、元締めのキッチン・シェフや、その他の主要なシェフ等の勘所となるポジションは、当然ながら既に決まっている。


しかし、それでもほとんどはド素人をたった数週間で、一応見かけだけでもイタリア料理のエキスパートにしなければならない (名前からもわかる通り、ロッコはイタリア系アメリカ人だ)。客はウエイターに料理の内容を訊いてくるのだ。ところが、そろそろオープン直前になって、採用が決まった奴にロッコがパルメジアンって何だと訊くと、答えられなかったりする。うーむ、やっぱ、最初から腰掛けのつもりで来ている奴なんて、ダメだ、使えん。自分が運ぶ皿の中身を知ろうともしていないではないか。こんなんで無事オープンできんの?


それよりも何よりもこの段階での最大の難問は、既にオープンの日取りも決まっているレストランの内装が、全然間に合いそうもないということだ。ただでさえ普通のレストランに較べ準備期間が短いのに、ロッコはちょっとした思いつきであそこをこうしよう、ここはこうしよう、なんて気まぐれでプランを変更したりするものだから、最後には業者だって怒ってしまう。どんどん時間だけは過ぎ、気がつくとあっという間に業界人相手のプリ・オープンの日が来てしまう。しかしそのレストランの内装は‥‥こりゃやっと半分くらいしか終わってないんでないの? この時点で既にオープンまであと数時間を残すのみ。さすがにいつもは陽気でクールさを失わないロッコも、愕然として立ち尽くす。


みんな、まあ、ゆっくりやってくれと、ほとんど諦めて皮肉たっぷりに関係者に檄を飛ばすロッコ。しかし、このままで本当にオープンできるのか。結局、信じられないことだが、それからやっとテーブルや椅子が届き、セッティングし、床を拭き、なんとか上辺だけは体裁を整えちゃうのだ。見た感じじゃ、2時間で廃墟が高級レストランに変身したという感じだった。しかし本番は客が来て実際に料理を注文し始めるこれからだ。新米ウエイターどもは使えるのか。キッチンとウエイター間の連携はうまく行くか。地下のキッチンの使い勝手は? 本当の問題は、実際に歯車が動き出さないと見えないものだ。ロッコの両肩に重い責任がのしかかる。そしてついに「ロッコス」はオープンを迎える‥‥というところで第一回は終わるのだが、いや、こいつは面白いぞ。


番組第2回はついに営業が始まっててんやわんやの「ロッコス」をとらえる。当然のことながら問題は跡を絶たない。注文したワインがないと聞いた客の一人はウエイターにクレジット・カードを渡し、買ってこいと要請、しかも経験のないウエイターは、それを真に受けて誰にも言わずに外に酒屋を探しに出てしまう。キッチンでは思うようにディッシュの準備ができないのに苛立って普段は温厚なロッコが切れ、火を強めすぎたコンロからの火が壁に燃え移る。さらに「ロッコス」ではなく、似たような名を持つ「ロッコ」レストランが、商標登録違反として、「ロッコス」を訴えるという手紙を送りつけてきた。路上に止めてある客の車がレッカーで移動され、帰るに帰れない客もいる。そんなこんなで夜も更けていくのだ。


翌日は金を払う客が来る本当の意味でのオープニング・デイだ。何人かのウエイターやウエイトレスは朝早くからレストランに呼び出され、何のことかと思ってわざわざサロンによって髪をセットして緊張の面持ちでロッコと対面した後、首を言い渡される。これはあくまでもビジネスであって、仕事ができないと思われる者を養っていく余地などないのだ。しかし、ロッコ、あんたの最初のウエイターの選択にも問題あったぞ。見てたらそいつのこれまでの経験よりも、ただ第一印象だけで働く奴を決めてたじゃないか。当然ウエイターとして働くのは無理なやつもいるよ。


しかし、その、使えないウエイターはウエイターでロッコに対して言いたいことはあり、朝令暮改のロッコのマネジメントぶりに、結構皆不満だらけだ。実際、見ていると、ロッコは自分がキッチンに立つというよりも、客の間を立ち回っての顔見せやリップ・サーヴィスに忙しい。営業が始まったらほとんどキッチンには戻らないのだ。あんた、本業はシェフなんじゃないのか。これじゃ、今、下で陣頭指揮をとっているキッチン・シェフが「ロッコス」の本当の縁の下の力持ちで、今にあんたは他の奴等から見放されることになるかもよ。


と思っていたら、本当にウエイター内部では憤懣が募り、営業が終わった後、皆で集まってこれからどうするか、なんて緊急の非公式の会議兼飲み会が始まったりする。なんか、ウエイターによる造反が起こりそうな気配になってきた。実際、あるウエイターなんてキッチンで転んで手首を怪我し、これじゃ使えないと家で待機を言い渡されたのに、猫の手も借りたいくらい忙しいので、それでもいた方がましと招集をくらい、片手で着替えて靴ひもを結び、ようやっとのことで「ロッコス」までたどり着いたら、今度はロッコが、吊り包帯をしている従業員なんかが客から見えるところにいたら雰囲気ぶち壊しになると、また家に帰ることを要求するのだ。うーん、これじゃ確かにロッコは皆から恨まれるよなあ。


とにかく、よくもこれだけ問題が次から次へと続いて起こるよなと思うくらい問題山積みの「ロッコス」なのだが、しかし、実は、ある程度は編集でこういう問題やドラマを捏造しているという嫌いはないこともない。TVカメラが常時そばにいるということで、リアクションがオーヴァーになったり、それを意識した言動をとってしまう奴も多いと思われる。つまり、「レストラン」は事実をそのままとらえるリアリティ・ショウとは言っても、かなりの部分、誇張された部分が垣間見える。番組プロデューサーとしては問題が起これば起こるほど番組は面白くなるため、そういうムードは煽り立てるだろうし、出演者もそれに乗って増長しているという印象は大いに受ける。ロッコを筆頭に、ウエイターも、これがそばにTVクルーのいない職場だとすれば、多分、ああいう行動はとらないだろうと思える部分は多い。


とはいえ、それはそれで面白いのは事実だ。たとえ「レストラン」の50%が誇張された事実、あるいは歪曲された事実だとしても、こういう番組はこれまでに見たことはなかったし、なんにせよ、我々が普段見ることのない世界の舞台裏を見るということは面白い。ロッコは、少なくとも番組の中ではあれだけ苦労をして辛酸を舐めているように見えるのに、もし機会があれば番組第2弾を作るのに乗り気だそうで、そりゃタフだ。もしそれが実現するのなら、今度はキッチンに立ってうまそうな料理を作るあんたの姿も是非見せてくれ。



追記 (2003年12月):

「レストラン」の舞台であるロッコスは、実は私が働いているマンハッタンのフラット・アイアン地区のオフィスから、僅か2ブロックしか離れていないところにある。昼休みにランチがてらロッコスの前をぶらぶらと歩いたことが何度もあるが、ちゃんとしたレストランにランチに一人で行くのもつまらないので、これまではただ店の前を通りすぎているだけだった。しかし、機会があれば是非とも一度はロッコスで食事してみたいと思っていたので、今年のうちのオフィスの恒例のクリスマス食事会を「ロッコス」でやりませんかとうちのボスに進言してみた。そしたら、既に周りの友人にチェックが入っていて、行ったことがあるそれらの人たちによると、ロッコスは、まずい高いサーヴィス悪いの三拍子が揃っており、全員に反対されたそうだ。


うーむ、やっぱりそうか。番組の中でも客がこのメニューにしては値段が高いとびっくりしているシーンがあったが、あれは事実であったようだ。それに、客という立場から見れば、確かに自分がサーヴしているディッシュのイロハもわからないようなウエイターに、自分のテーブルを担当してなんかもらいたくない。というわけで、ロッコスで食事してみるというチャンスは遠のいてしまった。これだけ文句言われていると、自腹切る気もなんかなくなっちまったし。TVだとなかなかうまそうに見えたんだけどなあ。







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The Restaurant

ザ・レストラン   ★★★1/2

 
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