セントラル・パークでクリストとジャンヌ・クロードの最新プロジェクト、ザ・ゲイツがお披露目をした。セントラル・パーク内の遊歩道に高さ5m程度の、サフラン色のカーテンをなびかせた「門」を7,500本設置したものだ。アートかなんかはよく知らないけど、イヴェントとしては面白い。












しかし極寒のニューヨークの2月である。その上今年の冬はいつにも増して寒く長かった。私たち夫婦が見に行ったのはその中でも雪が降って人足が落ち、さらに陽も落ちてからで、おかげで混んでいるという話だったのに、その点ではあまり人もいない、幻想的な「ゲイツ」を見ることができたとは言える。













それはよかったんだが、とにかく寒い寒い。私が持っている服の中で最も暖かいダウンを着込んで出かけたのだが、それでもじわじわと寒さが染みてくる。摂氏だとマイナス10度以下のその中を馬車に乗って走っていく観光客は、もう、意地になっているようで、この寒さで馬車に乗っていたら寒さは倍加するだろうに、見てるだけで寒い。それとも本気でロマンティックに浸っているんだろうか。












また、夜のセントラル・パークでこれだけ人がいないと、あまり奥まで入り込むと、当然のことながら危険である。いつホールド・アップされるかわかったもんじゃない。それともここまで寒いとそういう奴らだって外を出歩くような真似はしないか。













というわけで、せいぜい半時間くらい歩き回っただけだが、充分雰囲気だけは満喫できた。「ゲイツ」鑑賞としては、かなり贅沢な見方をしたんじゃないかと思う。 








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The Gates    ザ・ゲイツ

(2005年2月)    
マンハッタン、セントラル・パーク

 
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