昨年は自由の女神が見えるニュー・ジャージーの海岸沿いのリンクス・コースで開催されたバークレイズ、今年はちょっと北のパラムスだ。実は先週、今年のバークレイズがリッジウッドということを知らなくて、その辺に固まっているルート17沿いのウエスト・エルムやクレイト&バレル、アイケア等の家具/インテリア・ショップを巡っていたら、バークレイズの案内の看板がわりと眼についた。バークレイズはこれまでニューヨーク近辺で開催されているが、リッジウッドを中心に近場を回るのだろうか。いずれにしても、混むだろう今週この辺に来なくてよかった。


そのバークレイズ、初日タイガー・ウッズが6アンダー65でヴォーン・テイラーと共に首位に立つ。一昨日に妻のエリン・ノルデグレンとの離婚が正式に成立したそうだが,それでもう隠すこともなくなり吹っ切れたというのもあるか。と思っていたらウッズは2日目、2オーヴァー73で4アンダーに後退。2フィートのパットを外してたんじゃなあ。


ウッズは3日目も1番のティ・ショットを引っかけてOB,いきなりトリプル・ボギー7を叩く。結局この日も1オーヴァー72で通算3アンダー、28位タイまで後退する。1位は12アンダーのマーティン・リアードで、2位9アンダーにはダスティン・ジョンソンとジェイソン・デイ、8アンダー4位にアダム・スコットがいる。しかしゴルフのトップ・ニューズはリアードではなく、ウッズのOBだった。


最終日は粘るリアードに何人ものゴルファーが肉薄するが、それでもおいつkない。それを果たしたのが17番パー5でバーディをとって12アンダーとなったマット・クッチャー。しかしリアードもその17番でバーディを奪い、一人13アンダーとなって18番パー4を迎える。


リアードの第2打はグリーン奥のフリンジで止まるが、そこから15フィートを2パットで優勝は8割がた堅い。しかしリアードは優勝を意識したか、バーディ・パットは5フィート、オーヴァー、返しのパットもプッシュしてボギー、結局クッチャーとリアードのプレイオフとなった。


18番でのプレイオフはティ・ショットをクッチャーが左に、リアードが右に曲げて二人ともフェアウェイを外す。クッチャーが先に打った第2打はしかし、あわやグリンをオーヴァーするかに見えてラフ寸前のフリンジでこらえただけでなく、そこからスロープによってするするとカップ近くまで寄っていき、カップまで2.5フィートで止まる絶妙のショットになった。


一方のリアードの第2打は、グリーンに乗せたものの40フィート残す。バーディ・パットは6フィート、オーヴァー。今度はリアードは慎重にパー・パットを沈めるが、クッチャーはバーディ・パットを手堅く決め、逆転優勝を果たした。最終スコアはクッチャーとリアードが12アンダー、10アンダー3位にスティーヴ・ストリッカーとケヴィン・ストリールマン、9アンダー5位にロリ・サバティーニ、ヴォーン・テイラー、ライアン・パーマー、デイの4人が入った。ウッズは4アンダーと少し盛り返して7アンダー12位タイで終わる。一応来週までは駒を進められたようだ。


今回のバークレイズの最終日で最もとまどったのが,この日ブルーのシャツに白いパンツでプレイしているゴルファーが何人もいたことだ。リアードを筆頭に、デイ、ストリールマンなんか白いキャップまで同じで、これでサングラスをかけると顔がよく見えず、画面右上に名前が表示されるまでは遠目では誰が誰だかほとんどよくわからず、混乱した。クッチャーやストリッカーも、横縞だがブルー系で、やはり遠目ではクッチャーが濃紺のキャップを被っていることで区別できる以外は、誰が誰だか判別しにくかった。皆同じブランドがスポンサーについていたのか。








 

ザ・バークレイズ   ★★★

2010年8月26日-8月29日、 ニュー・ジャージー州パラムス

リッジウッド・カントリー・クラブ

 
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