ターゲット・ワールド・チャレンジ

2003年12月11-14日   ★★★

カリフォルニア州サウザンド・オークス、シャーウッド・カントリー・クラブ

結局、昨週発表になった今年のPGAのプレイヤー・オブ・ジ・イヤーは、私の予想通りタイガー・ウッズだった。優勝した数ではウッズより多く、賞金王を獲得したヴィージェイ・シングとの接戦が予想されたが、トム・ワトソンは、出場したほとんどで勝ち、平均スコアが最もよいことが重要なのであって、あとは取るに足らぬことと言っていたから、もしかしたらツアー内部ではそれほど悩むことなくウッズのプレイヤー・オブ・ジ・イヤーは決まったのかもしれない。


そのウッズ、プレジデンツ・カップが終わった後に、南アフリカで恋人のエリン・ノルデグレンにプロポーズした話が大々的に報道された。プレジデンツ・カップのプレイオフでの最終ホールで、ミスれば敗戦かもという重要な15フィートのパットと、プロポーズする時とどちらが緊張したかと訊かれて、当然プロポーズの時と答えていたのが印象的だった。「どんなにうまくプロポーズしても断られる可能性はつきまとうが、ゴルフでは完璧なパットを打てばそれは入るんだ」と言っていたが、そういう風に言えるのもウッズだからこそだな。


さて、勝負の方は、3日目に完璧なデキのデイヴィス・ラヴ3世が、この日9アンダー63で通算11アンダーとスコアを伸ばす。3打差8アンダーでつけるのはK. J. チョイで、その下は5アンダーのパドレイグ・ハリントンだが、勝負の方はラヴとチョイの一騎打ちとなるかと思われた。


そしたら最終日、雨の中をスコアを伸ばすのは、誰あろうウッズ。ウッズは最初、ストローク差や天候のために勝負を諦めたように見えたんだが、そのため変な力みがなくなったためか、バック9に入って面白いようにショットが決まりだす。パットもほとんど沈め、11番パー5から15番パー3まで5連続バーディと、一時はスコアを伸ばせないラヴに1打差まで詰め寄る。この男は本当にエキシビションみたいなゴルフでも、とにかくなんか見せ場を作るなあ。


ウッズは結局この日7アンダー65と、16人の中でただ一人60台をマーク、通算9アンダーでレギュレイションを終える。ラヴの調子が今一つなため、もしかしたらと思わせる場面もあったが、しかしラヴは要所をこらえ、この日イーヴンの72、通算11アンダーで逃げ切った。3位には6アンダーでハリントンが入った。チョイは5オーヴァー77と崩れ、通算3アンダー、6位まで後退した。







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