今年は16人の招待ゴルファーで争われたこのトーナメント、スポンサーの方も昨年までのウィリアムスの代わりに、今年からは大型小売店チェーンのターゲットがメイン・スポンサーとなって、トーナメント名が変更になった。とはいえ中継を見てたらウィリアムスのコマーシャルもあったから、ウィリアムスは完全にこのトーナメントと縁を切ったというわけでもなさそうだ。


さて、ゲームの方は、3日目にパドレイグ・ハリントンがコース・レコードの63を出して19アンダーとなり、13アンダーで2位のタイガー・ウッズに6打差をつける。ハリントンはパー5で3つのイーグルを奪う荒稼ぎで、うち一つはピンに当たって弾かれる、あわやダブル・イーグルというものだった。さらにもう一つ、イーグル・パットがカップの縁にけられるというのがなかったら、1ラウンドで4つのイーグルという信じられないような偉業を達成するところだった。レギュラー・ツアーでそういうことしたら、本当に歴史に残る。


しかし、このトーナメント、本当に面白かったのは最終日の16番パー5であった。ハリントンに1打差まで迫ったウッズが、第2打を引っかけた後の第3打を木の上から打ち、なんとか地上に落とした後の第4打はグリーン・オーヴァー、しかしそこからチップ・ショットを強引にカップ・インさせてパー・セイヴするという、なんともエンタテイニングな展開を見せた。一方のハリントンはバーディを奪ったためにこのホールでまた2打差に開いたのだが、しかし、ウッズのチップ・ショットがホールに吸い込まれていった瞬間、ウッズはまるで勝ったかのようなガッツ・ポーズ、ギャラリーも熱狂、ハリントンはまるで信じられないものを見たかのように苦笑いで、やっぱ、こういうのがあるから、ウッズの出るトーナメントはたとえエキシビションやこういうレギュラー・ツアーじゃない招待試合でも見ちゃうんだよなあ。


ウッズは続く17番パー3でもバーディを奪い、また1打差として試合を面白くするかに見えたんだが、最終18番パー4で第2打がグリーンをとらえることができず、逆にボギーとなって勝負は決した。最終スコアはハリントン20アンダー、ウッズ18アンダーで、以下デイヴィス・ラヴ3世16アンダー、コリン・モンゴメリとバーンハルト・ランガーが15アンダーで続いた。







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ターゲット・ワールド・チャレンジ

2002年12月5-8日   ★★★

カリフォルニア州サウザンド・オークス、シャーウッド・カントリー・クラブ

 
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