昨年一時的にスポンサーがスタンフォードに変わったセント・ジュード、今年はまたフェデックスが戻ってきた。おかげでトーナメント名もセント・ジュード・チャンピオンシップから元のセント・ジュード・クラシックに逆戻りだ。それにしてもフェデックスは、フェデックス・カップのようなシリーズ・スポンサーだけでなく、個々のトーナメントでもスポンサーするのはこの時期大変だろう。それともフェデックスの業績はそれほど悪化しているわけではないのだろうか。うちのオフィスはフェデックスは高いからといって、最近はもっぱら郵便とUPSばかりなんだが。


ところで先頃、妻のエイミーの乳ガン発覚でツアーの出場無期限延期という発表をしていたフィル・ミッケルソンが出ている。たぶん今すぐ命にかかわるほどの重度の症状ではないため、エイミーが心配ないからあんたはゴルフして稼いで来いとでもせっついたのではないかという気がする。いつぞやのUSオープンでは臨月で、ミッケルソンがそばについているというのを、生まれてこようとしている赤ん坊を引っ込めてミッケルソンにゴルフさせようとしていたという逸話があるからな。


そのセント・ジュード、3日目を終わって首位は14アンダーのブライアン・ゲイ、13アンダーにブライス・モールダー、11アンダー、ロバート・アレンビー、10アンダー、ポール・ゴイドス、9アンダー、ヒース・スローカム、ヴォーン・テイラー、ウッディ・オースティンと続く。ミッケルソンは10打差4アンダーと、さすがにこれは無理だろう。


最終日は上位陣ではゲイだけが安定してスコアを伸ばし、他は誰もゲイについて来れず、フロント・ナインでほぼ勝負はついた。ゲイはこの日も4アンダー66で通算18アンダー、13アンダー2位のデイヴィッド・トムズとモールダーに5打差つける圧勝でツアー3勝目。12アンダー4位にはアレンビー、ゴイドス、ジョン・センデンの3人が入った。


ゲイは、昨秋まではよく上位に絡んでも勝てなかったものが、ツアーで1勝した途端、こないだのヘリテイジといい、他を寄せつけない強さを見せるようになった。勝ち癖をつけるというのは重要なんだな。








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セント・ジュード・クラシック

2009年6月11日-6月14日   ★★

テネシー州メンフィス、TPCサウスウィンド

 
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