スタンフォード・セント・ジュード・チャンピオンシップ

2007年6月7日-6月10日   ★★★

テネシー州メンフィス、TPCアット・サウスウインド

スポンサーがフェデックスからスタンフォードに代わった今年のセント・ジュード、トーナメント名もこれまでのセント・ジュード・クラシックではなくセント・ジュード・チャンピオンシッップと、微妙に違う。勝負の方は3日目終了時点で9アンダーで首位はアダム・スコット。最近調子いいようで、先週も優勝に絡んでいた。6アンダーで2位はデイヴィッド・トムズとブライアン・ゲイ。トムズは今季特に調子がいいようには見えないが、それでもこのトーナメントになると必ずと言っていいほど上位に絡んでくる。よほどサウスウィンドと相性がいいんだろう。5アンダー4位にウッディ・オースティン、4アンダー5位にブライアン・デイヴィスが続く。

最終日は伸び悩むスコットに追いついたのがオースティン。オースティンはフロント・ナインを1バーディ1イーグルの3アンダー32で周り、8アンダーとなってこの日1オーヴァーのスコットに追いつく。その後二人はオースティンがバーディをとるとスコットもバーディを奪い返して追いつくという展開になったが、スコットは13番パー4でティ・ショットをロング・グラスに打ち込んでボギーを叩き、その直後にオースティンが難しい14番パー3でバーディを奪ってついに2打差つく。スコットはそこで完全に緊張の糸が切れ、続く14番ではティ・ショットを池ポチャ、ドロップしての第3打をグリーンに乗せ、そこから3パットのトリプル・ボギー6でほとんど勝負は決した。

オースティンはその後も順調にスコアを伸ばし、バック・ナインを5アンダー30で回る完璧なゴルフでこの日8アンダー62、通算13アンダーの快勝でツアー3勝目。5打差の8アンダー2位にデイヴィス、7アンダー3位にトムズ、6アンダー4位にゲイ、5アンダー5位にブラント・スネデカーとディーン・ウィルソンが入った。スコットはこの日5オーヴァー75で通算4アンダー、7位まで後退した。オースティンというと思い出すのは97年のヘリテイジで50フィートのパットを25フィートもショートさせ、パターを頭に打ちつけてシャフトを曲げてしまったというなかなか愉快な出来事だが、CBSも当然のようにその時のフッテージを持ち出してきてまた見せていた。スコットはこれで2週連続で優勝を狙える位置にいながら最後の最後に息切れ逆転負け。全米を直前にしてちょっといい気分じゃないだろうなあ。



 
 
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