ソニー・オープン

2005年1月13-16日   ★★★

ハワイ州ホノルル、ワイアラエ・カントリー・クラブ

昨年、一打差で予選通過を逃したミシェル・ウィーが今年こそは雪辱なるかと注目された今年のソニー・オープン、しかしウィーは去年よりできが悪く、まったく可能性のないまま足切り通過ならず。うーむ残念、と思って上位ゴルファーの名前を見てみたら、8アンダーで2日目予選トップで通過したのは丸山茂樹だった。なんでもギャラリーのほとんどはウィーのラウンドに同道していたそうだから、ウィーと一緒にプレイしているゴルファー以外はプレッシャーを感じなくて楽だったかも。これでタイガー・ウッズがソニー・オープンに出てウィーと一緒にラウンドするなんて話になったら、たぶん他のゴルファーにつくギャラリーは一人もいないに違いない。


さて、3日目、丸山はいきなり1番パー4でダブル・ボギーを叩くも4番パー3でホール・イン・ワンを奪って盛り返す。途中ブレット・クイグリーに逆転されるシーンもあったがまた巻き返し、3日目終了時点で10アンダーと、9アンダーのクイグリーに1打差で首位に返り咲く。さらに1打差8アンダーにはポール・エイジンガー、7アンダー4位にはロバート・ガメス、ラリー・マイズがつける。6アンダーにはヴィージェイ・シングがおり、とにかくどんなトーナメントでも首位に絡んでくるところはさすが。昨年までこのトーナメント2連覇のアーニー・エルスは3日目終了時点で丸山に8打差の2アンダーで、さすがにこれはチャンスはないだろう。


と思いながら見ていた最終日、いち早く勝負を盛り上げたのが誰あろうエルス。エルスは最後の3ホールをバーディ、バーディ、イーグルで一気に4つ縮め、この日8アンダー62のコース・レコード・タイ、通算10アンダーとなって首位争いをしていた丸山、シング、クイグリー、ガメスに並ぶ。そしてその中から抜け出たのは、これまた誰あろうシング。結局、やはり世界ナンバー1とナンバー3のこの二人が勝負を盛り上げる。


シングは18番パー5でバーディを奪い、この日5アンダー65、ただ一人11アンダーまでスコアを伸ばす。一方の丸山、クイグリー、ガメスらは逆に苦しい戦いを強いられる。18番のティに立った時点で9アンダーとシングに2打差つけられ、並ぶには2オン狙いのイーグルをとるしかなかった丸山が、そのティ・ショットをラフに入れた瞬間、シングの優勝が決定した。結局丸山はこのホール、パーで、この日1オーヴァー71、通算9アンダー、チャールズ・ハウエル3世と共に3位タイに終わった。8アンダー5位にはクイグリー、スチュアート・シンクが入った。それにしてもエルスは3年連続でトーナメントを盛り上げてくれた。ソニー・オープンは今後10年間はアピアランス・フィーを払ってでもエルスを招待し続けなくてはなるまい。 






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