Solar Eclipse 2021

部分日食2021

2021年6月10日  ジャージー・シティ、ニュージャージー

日食は皆既、部分を問わなければ地球上のどこかから1年に2回は見られるそうで、一定の場所から動かなくても、数年に1回は見られるそうだ。


ただし、自然のこととてその時晴れているかは誰もわからない。さらに今回、ニューヨークでは夜明けの部分日食という、なかなか珍しい機会になった。私の住むジャージー・シティの高台からだと、マンハッタンの摩天楼の間から食の陽が昇るという、さすがにそういう機会はめったになく、次に同様の機会が巡ってくるのは数十年後ということで、心が動く。


とはいえ、夜明けだ。なんでも食が見られるのは朝5時台の10分間程度だけだそうで、朝が弱い私としては辛い。そこそこのイヴェントであるのは確かだが、眠気には勝てないだろうと、実際のところ諦めていた。


それが現物を見る羽目になったのは、いつものように前夜、TVを見ながらカウチの上で眠りこけ、まるでアラームをセットしていたかのように、朝5時にうちのネコが腹減った、朝ごはんくれと起こしに来たからだ。そうだった。うちのネコは私がカウチで寝ていると、決まって朝5時頃に起こすのだった。それもネコ撫で声を出すのではなく、ヴァイオレントに顔に噛み付いたり引っ掻いたりしてくるので、確実に起こされる。


この日も判で捺したように5時に起こされ、早い朝食をあげた後、そうだった、日食だったと思いだした。もう、計ったように時間ぴったり、これはもう見に行くっきゃないと、一瞬思案したが熟睡中の女房はほっといて、一人さっさと着替えて近くの公園に向かう。


うっすらと東の空が明るんできた高台の公園の見晴らし台近辺には、既に20人ばかり人が出ていて、多くはスマートフォン片手に、一部はそれらしい高級カメラを三脚にセットして、今か今かと日の出を待っている。もうほとんどニューヨークでは私を含め大方はコロナウイルスのワクチンは接種済みなので、マスクをしている者はほとんどいない。


微かに雲が出ていたのが気がかりだったが、それでも日食ははっきりと見えた。なかなか臨場感あってスペクタクルで、見れてよかった、とネコに感謝する。残念なことに、サングラスをかけた肉眼では日食がはっきりと見えたのだが、スマートフォンで撮った写真では、その肝心の食の部分が’飛んでいて、まったくわからない。そう思ってわざわざ露出を補正しても撮ったのだが、それでも全然食の部分は飛んでいて写っていない。さすが腐っても太陽、食でも日の出でも、フィルターなしで撮れるほど甘くはないのだった。







 

 

 





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肉眼では‥‥

こんな感じに見えていた。

 
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