「 ソー・ユー・シンク・ユー・キャン・ダンス (SYTYCD)」、日本風に言えば「アメリカン・ダンスアイドル」は、同じくFOXの「アメリカン・アイドル」よろしく、予選を通過して本選に残ったファイナリスツによる全米ツアーを、優勝者が決まった後に毎年行っている。「アイドル」と「SYTYCD」は中毒率が高く、私たち夫婦は第1シーズンからほとんど欠かさず見ている。


これが「アイドル」だと、さすがに私たち夫婦はティーンエイジャーでいっぱいのはずの会場に夫婦二人で行く気がしないのでこれまでパスしていたのだが、それがダンスとなると話が違う。TVであれだけ感心させるダンスが生だといったいどういう風に見えるのか感じるのか、やはり気になるのだった。


というわけで行ってきました第4シーズンのファイナリスツによる「ソー・ユー・シンク・ユー・キャン・ダンス・ツアー 2008」のニュー・ジャージー公演。会場のニューワークのプルーデンシャル・センターは昨年、こけら落としにボン・ジョヴィのコンサートで幕を開けた新施設。さらにニュージャージーに引っ越してきて間もない私たちとしては、今やサウス・ブロンクスを凌いでニューヨーク近辺で危ない街の筆頭に挙げられるニューワーク (なんせ近年ニューヨーク近辺で殺人事件があると、十中八九ニューワークで起きているのだ) に初めて、びびりびびり行ってきたのだった。




































見た後での感想を正直に言うと、会場はあのツアーにしては大き過ぎた。そりゃあ大きな会場で観衆が沸くと臨場感は高まるが、ロック・コンサートじゃないんだから、やはりどちらかというともうちょっと近くで微妙なダンスのうまさを堪能したい (私たちの席はアリーナではなく2階席だった。)


それでも、ケイティとトゥイッチの「ザ・ドア」( 「マーシー」ダフィ) を生で見れたのはよかったし、マークとチェルシーの「ザ・ブリーフケース」(「キープ・ブリーディング」レオナ・ルイス) も見れてよかった。特に「ドア」は、これまでの番組の全シーズンを通してベスト3に入る印象に残るコレオグラフィで、これを振り付けたミア・マイケルズはやはり才能がある。


ケイティは明らかなナチュラルで、本選でも踊れば踊るほどうまくなって行くという伸び盛りだった。ダンスで人を仕合わせな気分にさせることができるという類い稀なる才能の持ち主で、そういうコンテンポラリーのダンサーが欧米人ではなく、アジア系から出てきたことを喜びたい。


それにTVでは見たことのない全員参加のオリジナルがあったのもよかった。全部見たものばかりだとやはり面白くないから。意外だったのが、私としては特に記憶に残っていたわけではないゲヴが、実は笑いをとるMCとしてかなり有効で、彼の存在がかなりショウの進行に大いに役立っていたことだ。総じて満足できるショウだったのだが、やはり次はもっと近くの席をとるかしないといけないようだ。








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So You Think You Can Dance Tour 2008   

ソー・ユー・シンク・ユー・キャン・ダンス・ツアー 2008

2008年11月6日    ニュージャージー、ニューワーク、プルーデンシャル・センター

 
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