放送局: FOXファミリー

プレミア放送日: 6/2/2001 (Sat) 12:00-12:30

製作: デュアルスター・プロダクションズ、FOXファミリー

製作総指揮: ロバート・ソーン、メアリ-ケイト・オルセン、アシュリー・オルセン

クリエイター: エリック・コーエン、トーニャ・ハーリー

製作: ジーナ・シーラー

監督: リッチ・コレル

脚本: エリック・コーエン、トーニャ・ハーリー

編集: ティモシー・モザー

美術: ウェンデル・ジョンソン

出演: メアリ-ケイト・オルセン (ライリー・カールソン)、アシュリー・オルセン (クロイ・カールソン)、エリック・ルテス (グラント・カールソン)、クレア・キャリー (メイシー・カールソン)、ジェシ・ヘッド (ラリー・スロトニク)、テイラー・ネグロン (マニュエロ)、ナターシア・ウィリアムス (テディ)


物語: グラントとクレアの夫婦は共同でデザイン事務所を経営、マリブ海岸に瀟洒な家を構えていたが、グラントは失った自分を見つめ直したいと、クレアと双子の娘、ライリーとクロイ、それに手伝いのマニュエロを残して一人トレイラー・ハウスに引っ越していく。隣りの家の一人息子ラリーはライリーに夢中だが、いつもいいようにあしらわれ、クロイは学校に意中の子がいるが、逆に見向きもされなくて悩んでいた。折しもビルボード・ミュージック・アウォードの仕事が入っていたクレアは、スーパーモデルのテディと衣装合わせで忙しいが、デザインした衣装が去年のゴールデン・グローブ賞でマドンナが着ていた衣装とそっくりになってしまい、グラントの手を借りざるを得ない羽目になる‥‥


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誰もが「フルハウス」のあの可愛かった双子の姉妹として覚えているメアリ-ケイトとアシュリーのオルセン姉妹の人気は、いまだに衰えるところを知らない。彼女のファンの年代層は、ほとんどが彼女らと同年代か、それよりも少し下から上くらいまでに限られるが、それでもその年頃の、特に同性の女の子からの人気はいまなお圧倒的に高い。確かに彼女らは可愛いし、同年代の子から見れば、そのファッションとかも大いに参考になるんだろう。


しかしいまだに人気は高いとはいえ、一昨年オルセン姉妹主演でABCが放送したシットコム「ふたりはふたご (Two of a Kind)」は人気を得ることができず、やっとのことで1シーズンだけ持ち堪えた後、キャンセルされた。視聴率の点から言えば、私は、こりゃ1シーズンも持たずに途中でキャンセルされるなとばかり思っていたのだが、それでも曲がりなりにも1シーズン持たせたところが、一応オルセン姉妹のネイム・ヴァリューはまだ生きてたんだなと思わせた。普通、あの数字ではいつキャンセルされてもおかしくない程度でしかなかったのだ。


「ふたりはふたご」は、私も見てこれは難しいと思った。元々オルセン姉妹は「フルハウス」のあの無垢な幼いキャラクターで人気の出た姉妹である。それが「ふたりはふたご」ではいきなりえらく成長していて、もう子供子供して可愛いという年頃ではなくなっていた。かといってまだ色気を出せる年頃ではない。そのため、番組の方も結局何がしたいのかよくわからないような印象を受けるものとなっており、あまり面白くなかった。視聴者を獲得できなかったのも当然だろう。


それでも相変わらず人気という点ではこの年頃の子に対してはほとんど絶対的なものを誇るオルセン姉妹を起用して、今度はケーブル・チャンネルのFOXファミリーが新たに挑戦したのが、この「ふたりはお年ごろ」だ。本当にこの年頃の子が成長する度合いは速く、なんと、あのオルセン姉妹が高校生という役になっているのにはびっくりした。


しかし、それが結構嬉しい驚きになっている。彼女らはさらに成長し、男の子が気になる年頃になった。そういう展開を番組に入れても何の違和感もない上、やはりあの可愛さは残っており、うまく次の段階にステップアップできたなという感じがする。元々、子役というのは成長していく上でこの段階が最も難しい。にくったらしいくそガキだが、それなりに魅力があったという点では反論できない「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキンが、10代も半ばになって、本当に顔を見ただけでむかつくただのアホガキになってしまったことを考えると、子役の難しさがよくわかる。カルキンは今ではほとんどイロモノとして、客寄せ的な役でたまさか起用されるだけになった。


その点、今回のオルセン姉妹はうまい具合にティーンエイジャーとなっており、可愛くもありながら、同年代の子と等身大の、恋の悩みも持つ女の子という設定にうまくはまっている。ただし、アメリカ西海岸の最高級住宅地マリブ海岸に映画スタジオと見紛うばかりの豪邸に住んでいるという設定は、家柄は等身大というよりも「ビバリーヒルズ青春白書」で、まあ、誰も彼女らに貧乏臭い真似なんかさせたくはないとはいえ、彼我の違いを思い知るよなあ。


その上、あれだけ可愛いクロイ役のアシュリーが、学校で片思いの男の子に見向きもされないという設定は無理があり過ぎる。あの可愛さで男の子が近寄ってこないんだったら、この世にボーイ・フレンドのいるティーンエイジャーの女の子なんて存在しない。蛇足だが、「ふたりはお年ごろ」ではアシュリーとメアリ-ケイトを区別するために、アシュリーの方だけ髪にソバージュがかかっている。わかりやすくて○です。


オルセン姉妹の魅力という点だけなら実に満足できる番組なんだが、いかんせん番組自体のできとなると、はっきり言ってつまらない。シットコムなのだが、まずほとんど笑えない。私がプレミアを見た限りでは、せいぜいくすりとしたのが2回くらいで、とてもじゃないが笑えない。それでも、見ながら痛々しい気持ちになったブルック・シールズ主演の「ハロー・スーザン」のプレミアなんかに較べれば、ずっとましではある。一応オルセン姉妹はあの年で既に芸能界のキャリアは10年組だし、それなりに何をどうすればいいかというのはわかっているように見える。「ハロー・スーザン」だって回数が進むに連れそれなりに見られるものになったし、どちらかと言えばオルセン姉妹の方がずっと期待はできる。


それでも、この番組がオルセン姉妹のファンの枠を超えて人気を集めることができるかと問われれば、それは難しいという気がする。「フルハウス」では彼女らは基本的に主人公ではなく、笑いの部分は芸達者のボブ・サガット他の面々が担当しており、彼女らはお茶目にチャーミングな魅力を披露していればよかった。しかし今回はオルセン姉妹が主人公として出ずっぱりで笑いをとらなければならないが、それに成功しているとはやはり言い難い。まあ、しかし、「ふたりはお年ごろ」の何倍もくだらなく、笑えない番組も結構ある。そういう番組でも続いている例もあるから、「ふたりはお年ごろ」もこれからの頑張り次第ではFOXファミリーを代表する番組に成長できるかも知れない。私も今後彼女らがどういうふうに成長していくかということについては、非常に興味ある。



追記 (2002年1月)

わりと人気のあった「ふたりはお年ごろ」であるが、このほど番組は今シーズン限り、1シーズンで姿を消すことが発表になった。この年代の年頃のティーンには圧倒的人気のあるオルセン姉妹のことゆえ、視聴率が低かったというわけではなく、むしろオルセン姉妹の人気におぶさって、ABCファミリー (FOXファミリーが身売りしてチャンネル名が変わった) を代表する番組の一つとなっていたのだが、当のオルセン姉妹がそろそろTVには見切りをつけ、映画に進出しようと考えたために、番組存続の道はなくなった。オルセン姉妹が主演する映画は、早ければ今年末には劇場公開になる予定だ。







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So Little Time

ふたりはお年ごろ   ★★

 
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