シェル・ヒューストン・オープン

2005年4月21-24日   ★★★1/2

テキサス州ハンブル、レッドストーン・ゴルフ・クラブ

今年のヒューストン・オープン、3日目終了時点で11アンダーで首位は、昨年のこのトーナメントの覇者、フィジーのヴィージェイ・シングと、オーストラリアのギャヴィン・コールズ。1打差10アンダーにイングランドのグレッグ・オーウェン、9アンダーにアメリカのブレット・クイグリーとスペインのホゼ・マリア・オラハボルと、なにやらワールド・カップのような上位陣となった。


最終日はほとんど前半は動きがなかったが、後半シング以外のゴルファーがじりじりと後退、ただ一人ジョン・デイリーだけがシングを追い上げる。デイリーは最後の4ホールで3バーディを奪い、13アンダーまでスコアを伸ばしたのだが、3日目にダブル・ボギーを3つも叩くという荒っぽいゴルフをしており、それで首位に絡むんだから大したやつだ。最後の18番パー4でバーディを奪ってシングに並んだ時は、デイリーらしからぬガッツ・ポーズでギャラリーを沸かした。


一方のシングはその後、同じ18番で5フィートのバーディ・パットで決着をつけるチャンスがあったんだがそれをミスり、結局勝負は13アンダーで並んだ二人のプレイオフとなった。考えたら昨年も最終日、デイリーが追い上げて勝負を盛り上げたし、何よりも昨年のビュイック・オープンで、優勝をシングとデイリーが争ったのだった。その時に最終ホールでやはりシングが似たようなパットをミスっていたのを思い出す。


しかし18番でのプレイオフは、先に右ラフにティ・ショットを打ち込んだシングに対し、デイリーのティ・ショットはセンター・レフトのフェアをとらえたと思ったらそこからさらに転がり、そのまま池に落ちて万事休す。これならやはりラフの方がまだましだ。ドロップしたデイリーの第3打はグリーン・オーヴァー。ラフからのパー・チップは10フィート・オーヴァーが精一杯。一方のシングはラフから安全にグリーンに乗せ、40フィートを手堅く2パットでまとめて昨年に続きバック・トゥ・バックでこのトーナメントを制した。11アンダー3位にはオラハボル、10アンダー4位にはオーウェン、ダレン・クラーク、9アンダー6位にはジョー・オグルヴィが入った。





< previous                                    HOME

 
 
inserted by FC2 system