プレイオフズに入って来週のツアー・チャンピオンシップまでぽっかりと空白と空いてしまった今年のツアー、昨年、間にライダー・カップを入れたみたいに今年はプレジデンツ・カップを入れるわけにはいかないのかと思ったのだが、かなり強硬日程になってしまうということがわかったのだろう。


アメリカのスポーツ界はフットボールが始まったので一般的スポーツ・ファンは逆に見るものだらけで忙しいのだが、フットボールに特に興味がない私としてはあまりそそられない。というわけで久しぶりに最終日だけLPGAツアーを見る。3日目終了時点で宮里藍がいい位置に着けていたのは知っていた。


最終日は首位のナー・ヤン・チョイが絶好調で最初の6ホールでイーグルを含む4アンダー、19アンダーまでスコアを伸ばして後続に7打差つけ勝負あったかと思ったが、それから崩れ出す。一方、後続では一人宮里だけがスコアを伸ばし、バック・ナインでティ・ショットがぶれてボギーが嵩み出したチョイに肉薄する。宮里が16番パー3でバーディを奪って16アンダーとなり、チョイが15番パー4でボギーを叩いて15アンダーとなって逆転、宮里が単独トップに立つ。


これはすごい、再度の逆転勝ちかと思わせといて、宮里は18番パー5で2オンを狙った第2打を池ポチャ、ボギーとなって15アンダーでレギュレイションを終える。一方チョイはその18番で第2打をグリーン下につけ、そこから2パットで16アンダー、いったんは離れかけた優勝を再度引き寄せて勝った。


宮里は惜しかったが、それよりも感心したのが、ちゃんとTV局のインタヴュウに英語で受け答えしていたことで、すらすらとしゃべっていた。宮里ってアメリカ・ゴルフ留学の経験ってあったんだっけ。現在LPGAツアーを席巻しているコリアン・ゴルファーは、一部のアメリカ育ちのゴルファーを除き英語をしゃべれず、それでTV局のインタヴュウを受けなかったり他のゴルファーとの輪に入らず自分らだけで徒党を組んで壁を作っているとして何かと槍玉に挙げられたりしているのだが、宮里ってTVで見ていても誰にもフレンドリーなのがわかって気持ちよい。ギャラリーやアメリカのゴルフ・ファンも味方につけるようになったら、これからももっと勝てるだろう。








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サムスン・ワールド・チャンピオンシップ

2009年9月17日-9月20日   ★★1/2

カリフォルニア州ラ・ホヤ、トリー・パインズ・ゴルフ・コース

 
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