放送局: ゲーム・ショウ・ネットワーク

プレミア放送日: 6/3/2002 (Mon) 23:00-23:30

製作: ガンナー・ウェッターバーグ・プロダクションズ、コロムビア・トライスター・ドメスティック・テレヴィジョン

クリエイター/製作総指揮: ガンナー・ウェッターバーグ

製作: ハワード・バウアー

監督: レン・ゴッドサイド

ホスト: マーク・L・ウォールバーグ


内容:毎回4人の解答者が同心円状に並び、ホストが出題する質問に答える勝ち抜きクイズ番組。最初に質問に答える挑戦者は、正答した場合、次の質問を他の解答者にふって、間違いを答えさせることで失格にさせるか、自信のある場合は自分が答えることで賞金を増やすことができる。もし質問を他の解答者にふって、その解答者が正答した場合、自分がこれまでに獲得した賞金もすべてその解答者のものとなる。

これまでのクイズ番組と大きく異なっている点は、4人の解答者は同心円状にこしらえられた6つの丸型の枠の中に立っていることで、解答者が誤答したりした場合、目の前のレヴァーを引くことで、丸型枠のライト・アップが次々とルーレットのように点滅しながら移動する。点滅が終わってライト・アップされた枠の中に立っていた解答者は、床が抜けて下に落とされて失格となる。解答者が少なくなっていったり、解答者の正答が続いたりするとライト・アップされる枠が一つから5つまで段々増えていき、落とされる確率が格段に高くなる。最後まで勝ち抜いた場合の獲得できる最高の賞金額は10万ドル。


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この6月、ABCの「フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア」もNBCの「ウィーケスト・リンク」も、通常のレギュラー枠では最終回を迎えた。「ミリオネア」は昨年、一昨年と一応は爆発的な人気番組になったが、「ウィーケスト・リンク」は昨年からしか始まってないわりには、人々は既にクイズ番組に飽き始めていたのか、あまり大きな話題となることなく、あえなくレギュラー枠から去ることになった。今後この2番組は、特別番組としてたまさか短期集中放送されると発表されている。


アメリカではシンジケーション枠で、毎晩7時から「ジェパディ」、7時半から「ホイール・オブ・フォーチュン」という長寿クイズ番組が放送されており、私はクイズ番組はこれ以上いらない、特にプライムタイムにまでクイズ番組を放送する必要はまったくない、早くこれらのクイズ番組のブームが去ってしまわないものかと思っていた。


実際には、せめて来年くらいまでにはこれらの番組の人気が落ちてキャンセルされないかと思っていた、それよりも早く人々は飽きてしまったわけで、私としては願ったりかなったりなのだが、一方でブームの盛衰の速さに驚かされもする。「ミリオネア」は昨年の春先には全番組中視聴率1位だったのが、1年も経たないうちに誰も見なくなってしまったのだ。関係者は結構きついと思う。ただし、これらの番組は潜在的なクイズ番組のファンは多いということを証明したことは事実で、そのため、「ミリオネア」も「リンク」も、ネットワークではなく、場所をシンジケーションに移し、ホストも変えて様変わりして、今度は毎日放送されることになった。「リンク」はシンジケーション版の放送が既に始まっている。


そういうゲーム番組ファンをターゲットに、またもや編成されるゲーム番組が、この「ロシアン・ルーレット」だ。番組を放送するゲーム・ショウ・ネットワーク (GSN) は読んで字の如く、一日24時間、ただただゲーム番組だけを延々と放送しているというチャンネルである。クイズ番組をあまり見ず、プレイ・ステーションやその種のPCゲームもほとんどやらず、パチンコやポーカーのようなギャンブルにも興味のない私にとってはあまり興味を惹かれないチャンネルであるが、この種の番組のファンにとっては天啓のようなチャンネルである。


GSNはソニーと、米ケーブル界大手のリバティ・メディアとのヴェンチャーであり、プレイ・ステーションを擁するソニーがこういうチャンネルを抱えているというところが、いかにもという感じがする。映画からゲームまで、自社の持つソフトの有効利用を常に考えている。なるほど、こういう先を睨んだ経営をしているから会社は大きくなれるんだなあという気がする。


とはいえ、まだチャンネルの規模としてはそれほど大きくはないGSNの番組ラインナップは、ほとんどが過去の人気クイズ/ゲーム番組の再放送で占められる。「クイズ100人に聞きました」の原型となったクラシック番組の「ファミリー・フュード (Family Feud)」や、「10万ドル・ピラミッド ($100,000 Pyramid)」等が一日中編成されているわけだ。「ファミリー・フュード」はホストが様変わりして現在でもまだ続いており、「10万ドル・ピラミッド」も今秋再復活が予定されているなど、共に人気の高い番組である。


しかし、全番組が過去の人気番組の再放送となると、ただのノスタルジー・チャンネルとなってしまう。当然そこかしこに新たな番組が投入される。「ロシアン・ルーレット」は、その最新のゲーム番組だ。この種のゲーム/リアリティ・ショウは古い番組の焼き直しでなければ、外国で放送され、既に人気のある番組の現地版を製作することが多く、「ロシアン・ルーレット」もその例外ではない。その名の通り、ロシア、およびスペイン等で放送されており、人気のあるクイズ番組であるということだ。


アメリカ版のホストを担当するのは、「誘惑の島 (Temptation Island)」のマーク・L・ウォールバーグ。オリジナルの「誘惑の島」の成功に気をよくして製作された「誘惑の島2」が、なぜこんなに誰も見ないのかわからないというくらいの低視聴率に喘いで以来、すっかり顔を見なくなったが、こういうところでまた別のホスト業に精を出していたんだな。


「ロシアン・ルーレット」は、「ミリオネア」と同じ、解答者が、幾つかある選択肢から正解を選ぶという類いのクイズ番組である。しかし、この番組にしかないギミックとして、解答者が間違えた場合、番組タイトルにもなっているロシアン・ルーレットをしなければならないというところが、この番組の最大の特色だ。ロシアン・ルーレットは知っての通り、6連発だかのリヴォルヴァー拳銃の弾倉に実弾を何発か込め、弾倉を回転させ、こめかみに当てて引き金を引き、弾が出たらそれまでという、生死を賭けた究極のギャンブルである。「ディア・ハンター」でロバート・デニーロやクリストファー・ウォーケンがやっていたのを覚えている者も多いだろう。番組では解答者の前に設置されたスロット・マシンのようなレヴァーを引くことによって、解答者が立っている丸型枠がルーレットみたいに順繰りにライト・アップされる。ライト・アップが何回か回転して止まった時に、解答者がそのライト・アップされた枠の中に立っていた場合、床が抜け、解答者は奈落に落ちていき、失格となる。


この番組の最大の醍醐味はこの、解答者が奈落に落ちるか生き残るかを決めるロシアン・ルーレットの部分にある。自分の立っている枠がライト・アップされたまま終わり、ああ、だめだ、おしまいだ、と観念した解答者が、床が抜けてあれーっと落下していく部分を見るのが最もおかしく、面白い。欲を言えば、ライト・アップの移動が止まり、脱落が決まった時点で有無を言わさずに床下に転落させちまえばもっとよかったのに。ライト・アップが止まり、解答者の脱落が決まってから床が抜けるまでに一瞬間が開くために、大事な間を殺してしまっている。この辺の課題を克服すれば、番組はもっと面白くなるだろうという感じがした。







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Russian Roulette

ロシアン・ルーレット   ★★1/2

 
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