今年のカナディアン・オープン、3日目が雨でウォッシュ・アウト、最終日に36ホール・プレイと、2週間前のジョン・ディアと同じことになった。2ラウンドを終えた時点での首位は13アンダーのジェイソン・ダフナー、12アンダーでジェリー・ケリーとスコット・ヴァープランクが続く。


ところで同日程で、LPGAのエヴィアン・マスターズがフランスで開催され、宮里藍が3日目まででいい位置につけていた。一方私は、日曜は午前中ニュージャージーのミツワで開催されている九州沖縄物産展で、ムーチー (冷凍だが) や沖縄そば (乾麺だが) の買い出しをしてきた。実はまた、カナディアン・オープンのスポンサーのRBC (Royal Bank of Canada) は、沖縄では琉球放送 (Ryukyu Broadcasting Company) を意味するのだ。


沖縄づいて、これでなんとなく今日は宮里行けるかもしれないと勝手に思いながら帰ってきてTVをつけるとちょうど最後の方で、宮里が18番パー5でバーディを奪い14アンダーで単独トップに立った。直後にソフィ・グスタフソンも18番でバーディで14アンダー、二人のプレイオフになった。グスタフソンの18番は40フィートのイーグル・パットで、あわやというところだった。あれが入っていたらグスタフソンの優勝だった。


18番でのプレイオフはグスタフソンがティ・ショットを右ラフに入れたために2オンが狙えない。一方宮里は2オン狙いでグリーン右バンカーへ。グスタフソンの第3打はフリンジでカップまで10フィート、宮里のサンド・ショットはカップを3フィート、オーヴァー。グスタフソンのパットは打った瞬間に引っかけたとわかるパットで結局パー、宮里は3フィートのバーディ・パットを手堅く沈めて女子ツアー初優勝を飾った。今度はアメリカ国土内のトーナメントで勝てるといいね。


その後NBCが続けて中継したカナディアン・オープンでは、日曜もほぼウォッシュ・アウトで、結局月曜に2ラウンド分を詰め込むことになった。最近本当に雨が多いような気がする。さて月曜のラウンドは、最終ラウンドに入ってほぼ優勝争いはネイサン・グリーン、レティーフ・グーセン、アンソニー・キム、ケリーに絞られる。その中からいち早くグリーンが18アンダーまでスコアを伸ばす。これに追いついたのは18番パー5でイーグルを奪ったグーセンで、エヴィアン同様こちらも二人でのプレイオフになった。


18番のプレイオフは、グーセンがいい位置につけて第2打を直接グリーン狙いに行くことが確実なため、遠いところにいるグリーンは本来なら刻みたいところを、ウッドで2オン狙いに行かざるを得ない。しかしそのショットは大きくグリーンを超える。タワーや花壇が邪魔で満足に第3打のドロップができないグリーンは、マーシャルの指示で何度も場所を変えてドロップし直した。ドロップし直す度に角度やライとしては有利になり、最後はラフとはいえ自分でボールをプレイスできたために、あれはグリーンにとっては非常にラッキーだった。


グリーンは40ヤードはあろうかという第3打を僅かにグリーン・オーヴァーのフリンジに乗せる。グーセンは第2打をバンカーに入れており、第3打は7フィートに寄せる。グリーンは12フィートのバーディ・チップを外し、グーセンもバーディ・パットをプッシュして二人共パー、プレイオフ2ホール目の17番パー4へ。


今度はティ・ショットを左ラフに入れたグーセンが第2打を大きく右にそらしてラフの中へ。一方のグリーンは完璧なティ・ショットと第2打でカップまで10フィート。グーセンは下りライのラフからの難しい第3打を7フィートに寄せる。グリーンは10フィートを5インチショートさせタップ・イン・パー、自力優勝はなくなったが、グーセンはまた18番同様パットをプッシュしボギー、グリーンがツアー初優勝を飾った。14アンダー3位にキム、ダフナー、13アンダー5位にケリー、リー・ジャンセン、ブラント・スネデカーの3人が入った。








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RBCカナディアン・オープン

2009年7月23日−7月27日   ★★1/2

カナダ、オンタリオ、オークヴィル、グレン・アビー・ゴルフ・クラブ

 
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