一人で勝手にノミネートして授賞して盛り上がる個人的アカデミー賞の第14回。  



作品賞 (Picture)  


  1. ブレードランナー 2049 (Blade Runner 2049) 

  2. ダンケルク (Dunkirk) 

  3. ホスタイルズ (Hostiles) 

  4. ファントム・スレッド (Phantom Thread) 

  5. スター・ウォーズ/最後のジェダイ (Star Wars: The Last Jedi) 

  6. スリー・ビルボード (Three Billboards Outside Ebbing, Missouri) 


SFの「ブレードランナー 2049」や「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に感銘を受けてもファンタジーの「シェイプ・オブ・ウォーター (The Shape of Water)」を選ばないところが、今の私の立ち位置ってところ。とはいえ作品賞に選ぶのは、SFのかけらもない「スリー・ビルボード」だが。 



監督賞 (Director)  


  1. ウディ・アレン「ワンダー・ホイール (Wonder Wheel)」 

  2. ダーレン・アロノフスキー「マザー! (Mother!)」 

  3. ギレルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」 

  4. クリント・イーストウッド「15時17分、パリ行き (The 15:17 to Paris)」 

  5. クリストファー・ノーラン「ダンケルク」 


これまで人がやってないことに挑戦した実験精神に富む5人を選んでみた。となると、この中では私にとって最も満足度の高かった「ダンケルク」のノーラン。  



主演男優賞 (Actor)  


  1. クリスチャン・ベイル「ホスタイルズ」 

  2. ダニエル・デイ-ルイス「ファントム・スレッド」 

  3. アダム・ドライヴァー「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」 


なぜここに今季各賞を総なめにしている「ウィンストン・チャーチル (Darkest Hour)」のゲアリ・オールドマンがいないかというと、近年またこじれ始めてきているイスラエル-パレスチナ問題の火種を植えた張本人とも言えるチャーチルのドキュドラマを、どうしても見る気になれなかったから。 

ドライヴァーはダース・ヴェイダーを超えるという超難関に挑戦して、想像以上に複雑で魅力的な悪役の造型に成功している。とはいえ、やはりここはデイ-ルイス。 



主演女優賞 (Actress)  


  1. サリー・ホウキンス「シェイプ・オブ・ウォーター」 

  2. ヴィッキー・クリープス「ファントム・スレッド」 

  3. フランシス・マクドーマンド「スリー・ビルボード」 

  4. シアーシャ・ローナン「レディ・バード (Lady Bird)」 

  5. ケイト・ウィンスレット「ワンダー・ホイール」 


皆上手で、特にホウキンスは頑張ったと思うが、しかし今回はマクドーマンドがいるから。 



助演男優賞 (Supporting Actor)  


  1. トム・ハーディ「ダンケルク」 

  2. バリー・コーガン「聖なる鹿殺し ザ・キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア (The Killing of a Sacred Deer)」 

  3. ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ「スリー・ビルボード」 

  4. サム・ロックウェル「スリー・ビルボード」 


「スリー・ビルボード」からウディ・ハラーソンではなくケイレブ・ランドリー・ジョーンズを選ぶところが私の趣味。とはいえ本当のアカデミー賞でもロックウェルは当確。  



助演女優賞 (Supporting Actress)  

 

  1. ベティ・ゲイブリエル「ゲット・アウト (Get Out)」 

  2. レスリー・マンヴィル「ファントム・スレッド」 

  3. ロザムンド・パイク「ホスタイルズ」 

  4. アリソン・ウィリアムズ「ゲット・アウト」 


この癖のある面々。助演でありながら隙あらば主演を食いかねない感じがたまらない。ここはオーヴァーアクションぎりぎりのところでぞくぞくさせてくれたパイクに。 



脚本賞 (Original Screenplay)  


  1. ジョーダン・ピール「ゲット・アウト」 

  2. ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー「シェイプ・オブ・ウォーター」 

  3. マーティン・マクドナー「スリー・ビルボード」 

  4. ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ「聖なる鹿殺し」 

  5. ポール・トーマス・アンダーソン「ファントム・スレッド」 


ギリシア神話を基にしているという「聖なる鹿殺し」だが、これはもうほとんどオリジナルと言っていいだろう。完成度が高いのは「スリー・ビルボード」と「ファントム・スレッド」だと思うが、オリジナリティという点では、「ゲット・アウト」と「シェイプ・オブ・ウォーター」が点高し。迷った上、マクドナー。 



脚色賞 (Adapted Screenplay)  


  1. ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン「ブレードランナー 2049」 

  2. ライアン・ジョンソン「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」 


こちらは明らかに前作のレールの延長線上にあるという点で脚色扱い。甲乙つけ難いが、これまでの流れをまとめてみせた「スター・ウォーズ」のジョンソン。 



実写短編賞 (Live Action Short) 


  1. DeKalb Elementary 

  2. The Eleven O'Clock 

  3. My Nephew Emmett 

  4. The Silent Child 

  5. Watu Wote: All of us 


見た後に最も前向きな気持ちにさせてくれた「Watu Wote: All of us」。 











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ごくごく個人的なアカデミー賞    (2018年2月)

 
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