初のアジア開催となるプレジデンツ・カップ、韓国のジャック・ニクラウス・ゴルフ・クラブがその舞台だ。キャプテンはアメリカがジェイ・ハース、インターナショナルは前回に続いてニック・プライス。



第1日 (フォーサム)

なぜだかライダー・カップには勝てないのにプレジデンツ・カップでは常にインターナショナルを圧倒するアメリカ、今回も初日のフォーサム5試合ではインターナショナルのグレイス/ウーストヘイゼンがクッチャー/リードを3&2で下した他はすべてでアメリカが勝つ。それにしても、やっぱりインターナショナルにもちっと頑張ってもらいたい。


J.B. Holmes / Bubba Watson (USA)  3 and 2 Adam Scott / Hideki Matsuyama (INTL) 

Branden Grace / Louis Oosthuizen (INTL) 3 and 2    Matt Kuchar / Patrick Reed (USA)

Jimmy Walker / Rickie Fowler (USA) 5 and 4   Anirban Lahiri / Thongchai Jaidee (INTL)

Zach Johnson / Phil Mickelson (USA) 2 up      Steven Bowditch / Jason Day (INTL)

Dustin Johnson / Jordan Spieth (USA) 4 and 3  Marc Leishman / Danny Lee (INTL)


US 4 point, International 1 point


第2日 (フォーボール)

ゲームが始まってしばらくはアメリカがほとんどのマッチをリードしていて、うーん、これは今イチまた大味になってしまうかと危惧するも、7番パー5でミッケルソンが間違えたボールを使用してペナルティを受けたのがきっかけとなってか、インターナショナルが盛り返す。ホームズ/ワトソンがリーシュマン/ボウディッチを2アップで破り、ジョンソン/ミッケルソンとスコット/デイが分けた他は3マッチをインターナショナルがとって、これでインターナショナルが1ポイント差まで盛り返す。面白くなってきた。それにしてもホームズ/ワトソンのペアって、名前からすると最強だな。


Branden Grace / Louis Oosthuizen (INTL)  4 and 3   Dustin Johnson / Jordan Spieth (USA)

Sangmoon Bae / Danny Lee (INTL)  1 up  Jimmy Walker / Rickie Fowler (USA)

Adam Scott / Jason Day (INTL)  Halved  Zach Johnson / Phil Mickelson (USA)

J.B. Holmes / Bubba Watson (USA) 2 up Steven Bowditch / Marc Leishman (INTL)

Thongchai Jaidee / Charl Schwartzel (INTL) 2 and 1  Chris Kirk / Bill Haas (USA)


US 5 ½ point, International 4 ½ point



第3日 (フォーサム)

2日目と異なりマッチが始まってしばらくはインターナショナルがリードしているが、アメリカも盛り返し、互角の勝負となる。最終ペアのデイ/シュワーツェル vs  スピース/ジョンソン (D) は、途中までデイ/シュワーツェルが3アップと唯一大きく差がついていたが、スピース/ジョンソンが巻き返して逆転して1アップで勝った。結局、US、インターナショナル共に2ポイントずつを獲得する。


Branden Grace / Louis Oosthuizen (INTL)  3 and 2  Patrick Reed / Rickie Fowler (USA)

Marc Leishman / Adam Scott (INTL) Halved J.B. Holmes / Bubba Watson (USA)

Sangmoon Bae / Hideki Matsuyama (INTL)  Halved Matt Kuchar / Bill Haas (USA)

Jason Day / Charl Schwartzel (INTL)   1 up  Dustin Johnson / Jordan Spieth (USA)


US 7 ½  point, International 6 ½ point



(フォーボール)

ベイと松山が非常によく噛み合ってカーク/ウォーカーを圧倒、それ以外は共に一勝一敗一分けで、結局午後も共に2ポイントずつを獲得する。最終日のシングルスも競ってもらえれば申し分ない。。


Branden Grace / Louis Oosthuizen (INTL)  1 up  J.B. Holmes / Bubba Watson (USA)

Zach Johnson / Phil Mickelson (USA) 3 and 2 Anirban Lahiri / Adam Scott (INTL)

Sangmoon Bae / Hideki Matsuyama (INTL)  6 and 5  Chris Kirk / Jimmy Walker (USA)

Jordan Spieth / Patrick Reed (USA) 3 and 2 Jason Day / Charl Schwartzel (INTL) 


US 9 ½  point, International 8 ½ point



最終日 (シングルス)

始まって直後は互角の戦いのように見えたが、しばらくしてすぐにアメリカが優勢になり、12マッチ中9マッチでリードする。こりゃダメだ、またアメリカの圧勝か、と暗然たる気持ちになるが、そこからインターナショナルが徐々に挽回に転じる。


第4マッチで松山がホームズを1アップで破った時点でUSA 12 - インターナショナル 11 と1ポイント差。続くワトソン vs ジェイディーは、オール・スクエアで迎えた18番パー5で、ジェイディーがティ・ショットを池に落とす。ドロップしての第3打はグリーンに乗りはしたものの80フィートを残す。ジェイディーのバーディ・パットは、あわや入ったかと思われるスーパー・パットだったが左に外れ、パー。一方のワトソンは3フィートのバーディ・パットを引っかけて右に外し、信じられないハーヴド。ワトソンの心中あまりある。


その後も一進一退で、ボウディッチがウォーカーを2アップで下して、USA、インターナショナル、共に12 1/2ポイントずつで並ぶ。続くラヒリ vs カークは、オール・スクエアで迎えた18番で、カークが15フィートのバーディを決めたのに対し、ラヒリは2フィートをプッシュして弾かれ、カークが1アップで勝つという、これまた信じられない展開。これでUSA 13 1/2、インターナショナル 12 1/2。直後にジョンソン (Z) は、調子のよくないデイを3&2で破り、USA 14 1/2、インターナショナル 12 1/2。


リーシュマンはスピースを1アップで下してUSA 14 1/2、インターナショナル 13 1/2。グレイスはクッチャーを2&1で破り、これでUSA、インターナショナル、共に14 1/2で並ぶ。すべては最終マッチのハース vs ベイ如何となった。


ハース1アップで迎えた18番、第2打は共にグリーンを外す。しかし念入りに時間をかけて打ったベイの第3打は無情にもグリーンに届かずほとんどの元の位置まで転がり落ち、その瞬間ベイは顔を覆ってうずくまり、ほとんど勝負は決した。ベイはハースが第3打をグリーンに乗せてきた時点でコンシード、ハース2アップとなって決着が着いた。ベイは地元で英雄になり損ねた。17番パー3でカップまで1フィートにつけた第2打のサンド・ショットなんて完璧で、それまでも数々のクラッチ・パットを決めてたので、これでベイが勝ってたら、文句なしにMVPだったろう。


インターナショナルは、ラヒリが最後のパットをプッシュしなかったら、とか、デイの調子がもうちょっとよかったら、とか、それまでスーパーショットを連発していたベイが、最後の最後にミスヒットしてなかったから、とか、色々あるだろうが、しかし面白かった。競った時のマッチ・プレイの面白さって、やっぱり無類だな。ハースはキャプテンの父のハースのキャプテンズ・ピック、一方のベイもキャプテンのプライスのピックだったわけだが、文句なしというところか。



Patrick Reed HALVED with Louis Oosthuizen

Adam Scott 6&5 over Rickie Fowler

Dustin Johnson 2&1 over Danny Lee

Hideki Matsuyama 1 UP over J.B. Holmes

Bubba Watson HALVED with Thongchai Jaidee

Steven Bowditch 2 UP over Jimmy Walker

Phil Mickelson 5&4 over Charl Schwartzel

Chris Kirk 1 UP over Anirban Lahiri

Marc Leishman 1 UP over Jordan Spieth

Zach Johnson 3&2 over Jason Day

Branden Grace 2&1 over Matt Kuchar

Bill Haas 2 UP over Sang-moon Bae






International captain: Nick Price

International team: Jason Day (Australia), Louis Oosthuizen (South Africa), Adam Scott (Australia), Hideki Matsuyama (Japan), Branden Grace (South Africa), Marc Leishman (Australia), Anirban Lahiri (India), Charl Schwartzel (South Africa), Thongchai Jaidee (Thailand), Danny Lee (New Zealand), Steven Bowditch (Australia), Bae Sang-moon (South Korea)



United States captain: Jay Haas

U.S. team: Jordan Spieth, Bubba Watson, Jimmy Walker, Zach Johnson, Jim Furyk, Rickie Fowler, Dustin Johnson, Patrick Reed, Matt Kuchar, Chris Kirk, Bill Haas, Phil Mickelson











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11回プレジデンツ・カップ   ★★★★

2015年10月8日-10月11日

韓国仁川、ジャック・ニクラウスGC

 
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