3日目を終わって12アンダーで首位はケヴィン・ナー。11アンダー、マット・クッチャー、9アンダー、リッキー・ファウラー、7アンダー、ベン・カーティス、ザック・ジョンソンと続く。

同じエイジアンのナーを応援したいという気持ちは山々ではあるが、しかしナー、私がゴルフで最も嫌いな、延々と終わらないワッグルを繰り返す。打つの、打つの、打つの、まだ打たないの? 頼むから振ってくれ、と思った時にやっとテイクバックに入り、しびれを切らしたギャラリーがいい加減に打てよと叫んだのを聞いてスウィングを止めて後ろに下がり、また最初からルーティンを繰り返す。あー、ダメだこれは。

もちろんギャラリーを味方にできないと、ベストのゴルフをするのはほとんど不可能だ。かつてのセルジオ・ガルシアやベン・クレインを見ればそのことはすぐにわかる。そして彼らは実際にワッグルの時間を短くするなどスウィングやルーティンを改良して、またギャラリーを味方にしてきた。じゃないと、プロで勝つのは至難だろう。

案の定ギャラリーから野次を飛ばされたナーは、最初の方こそ踏ん張っていたが、中盤から堰を切ったように崩れ始めた。代わってトップに立ったクッチャーは、特に調子がいいようにも見えないのに、難しいソウグラスでこの日2アンダー70、通算13アンダーで勝った。11アンダー2位にマーティン・レアード、ジョンソン、ファウラー、カーティスの4人、9アンダー6位にルーク・ドナルドが入った。