プレイヤーズ・チャンピオンシップ

2007年5月10日-5月13日   ★★★1/2

フロリダ州ポンテ・ヴェドラ・ビーチ、TPCアット・ソウグラス

これまで3月に開催され、マスターズ前の調整を兼ねた第5のメイジャーと呼ばれてきたプレイヤーズだが、今年からは5月に移動してフロリダ・スイングの一角から外れる。そのプレイヤーズ、3日目終了時点で首位は9アンダーのショーン・オヘア、1打差8アンダーでフィル・ミッケルソン、7アンダーにジェフ・クイニーとピーター・ロナルド、5アンダーにルーク・ドナルド、アーロン・バッデリーら5人が並ぶ。昨週優勝のタイガー・ウッズは初日にいきなり3オーヴァー75と圏外に去り、3日目までずっとオーヴァー・パー・プレイ。このコースとは本当に相性よくない。それでも一度は勝ったことがあるのがさすがと言えるか。

最終日はミッケルソンがいきなり1番パー4でバーディで9アンダーとなってオヘアと並び、2番パー5ではミッケルソン、オヘアの二人ともバーディをとって10アンダー。その他のゴルファーはその時点で全員6アンダー以下で、いきなり勝負はこの二人に絞られる。その後セルジオ・ガルシアやホゼ・マリア・オラハボル、スチュワート・シンクらが差を詰め、特にガルシアは9アンダーまでスコアを伸ばしたが、結局届かなかった。

ミッケルソンは7番パー4でバーディを奪い、11アンダーとなって単独首位。オヘアも9番パー5でバーディを奪って追いつくも、10番パー4でボギーを叩き再びミッケルソン・リード。ミッケルソンは11番パー5でも奪って12アンダー、オヘアに2打差をつける。その後二人とも16番パー5までパー・プレイを続け、迎えたシグニチュア・ホールのアイランド・グリーンの17番パー3、後がないオヘアはグリーン中央ではなくデッドにピンを狙うが、アドレナリン分泌しまくりだったろう、オヘアの9番アイアンのティ・ショットは、グリーンを越えてダイレクトに池に飛び込む。ドロップしての第3打も2度バウンスしてやはりグリーン越え池ポチャ、結局追いつくどころかこのホール、クアドラプル・ボギー7を叩き、完全に勝負は決した。

ミッケルソンとオヘアは共に18番パー4をボギーで上がり、結局ミッケルソンは11アンダーで優勝。9アンダー2位にガルシア、8アンダー3位にシンクとオラハボル、7アンダー5位にホゼ・コゼレス、6アンダー6位にロバート・カールソン、アダム・スコットら5人が入った。オヘアはこの日4オーヴァー76で単独11位まで後退した。しかしルーキーで初優勝がかかった17番のオヘアは、あれはアドレナリン分泌しまくるだろうなとは思った。1998年のプレイヤーズで優勝に絡んだレン・マティースが、やはり17番でダイレクトのグリーン越え池ポチャを含む2度の池ポチャで沈んだのを思い出した。競っている時のソウグラスの16、17、18番は、かなりドラマを演出する。



 
 
inserted by FC2 system