プレイヤーズ・チャンピオンシップ

2004年3月25-28日   ★★★

フロリダ州ポンテ・ヴェドラ・ビーチ、TPCアット・ソウグラス

初日、タイガー・ウッズが3オーヴァーの75を叩き、これで先週のベイ・ヒルの2日目から数えて4ラウンド連続オーヴァー・パーという、ウッズらしくない記録を樹立してしまった。その上現在118という連続予選通過記録の更新にも黄信号が点滅、ひやひやさせてくれる。しかしウッズは翌日69と少し持ち直し、イーヴン・パーで予選を通過する。結局足切りは3オーヴァーだったから、結果的には余裕があった。その点、2日目の最後の難しいパットに予選通過かどうかがかかった昨年のマスターズの方が、より危なかったと言える。それにしてもウッズのこの記録は、いったん途切れると、ウッズ本人ですらたぶん二度と更新できないだろう。


勝負の方は、3日目終わった時点で首位は、10アンダーのアダム・スコット。2打差の8アンダーでフランク・リックライターとケヴィン・サザーランドが続く。その1打差7アンダーには、フィル・ミッケルソン、アーニー・エルス、ケニー・ペリーらの曲者が並ぶ。ウッズは結局4アンダーまで挽回してきたが、これから優勝争いまで加わるのは難しいところ。


最終日はスコットが安定、じりじりとではあるが順調にスコアを伸ばす。それに誰もチャージをかけられず、もう一つ盛り上がらない。このまま競らないで終わるのかと思っていたら、最後の最後になって、いきなりパドレイグ・ハリントンが最後の5ホールをバーディ・バーディ・イーグル・パー・バーディ・フィニッシュで上がり、いきなり5ホールで5つスコアを縮め、あっという間に11アンダーまでスコアを伸ばす。ハリントンはウッズとペアでラウンドしており、フロント・ナインなんてTVはウッズばかり追っかけ、ウッズが誰と一緒にラウンドしているかもわからないくらい無視されていたのに、終わってみれば、そのウッズに8打差つけた。


一時14アンダーまでスコアを伸ばしていたスコットは、14番パー4でボギーを叩き13アンダー、その時点で既に11アンダーでコース・アウトしていたハリントンと2打差。ソウグラスはアイランド・グリーンの17番パー3があり、2打差くらい1ミス・ショットでひっくり返る可能性は高い。これはもしかしたらもしかするかもと思っていたら、ついにスコットは最後の18番パー4の第2打を引っかけて池に落とす。ドロップしての第4打はカップまで6フィート残す外し頃。外せばプレイオフだったが、スコットは意地でこれを沈め、12 アンダーでPGAツアー初優勝を飾った。ミッケルソン、ペリー、リックライターの3人が8アンダーで3位タイに入った。







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