プレイヤーズ・チャンピオンシップ

2003年3月27-30日   ★★★1/2

フロリダ州ポンテ・ヴェドラ・ビーチ、TPCアット・ソウグラス

今季、これまでのツアーはヴェテラン、中堅、人気プレイヤーが勝つことが多く、今回のプレイヤーズ・チャンピオンシップも似たような展開となった。3日目終了時点で首位は11アンダーのジェイ・ハーズとパドレイグ・ハリントンで、ハーズは49歳のヴェテランながらボブ・ホープでも優勝に絡んだし、ハリントンもこの辺でPGAツアーに勝ってもいいころだろう。さらにその下9アンダーには、ペブル・ビーチに勝ったデイヴィス・ラヴ3世と、久々に優勝に絡むフレッド・カップルス、昨年このトーナメント優勝のクレイグ・パークスが並んでおり、誰が勝ってもおかしくない。タイガー・ウッズは6アンダーと出遅れているが、調子に乗ればどうなるかわからない。それにしてもこのトーナメント以外で優勝に絡んだのを見たことがないパークスは、よほどソウグラスと相性がいいようだ。


興味津々の最終日、ウッズは2番パー5でイーグルをとって8アンダーとなり、いきなり勝負を面白くするかに見えたが、4番パー4で池越えの第2打を池に落としてしまい、ダブル・ボギーとなって振り出しに戻る。結局ウッズはこの日距離のコントロールが今一つで、4番以外でも、11番パー5で2オンを狙った第2打、アイランド・グリーンの17番パー3でもティ・ショットを池に落とすなど、イーヴン・パー72で回るのがやっとで、優勝には絡めなかった。あるいは、3回も池ぽちゃしてイーヴン・パーで回っていることを誉めるべきか。


優勝争いでいち早く集団から抜け出したのは、ラヴ。ラヴは8番パー3から12番パー4まで5連続バーディを奪い、あっという間に先頭に立った。その後はじりじりと後続との差が開くばかりで、誰もラヴに追いつけない。終わってみればこの日8アンダー64のベスト・スコアで、通算17アンダー、11アンダーで2位のハリントンとハーズに6打差をつけ、文句のない勝ち方。10アンダーで4位には、ジム・フューリックとロバート・アレンビーが入った。カップルスはこの日2オーヴァー74で、通算7アンダーの10位まで後退、ウッズの6アンダーは11位タイというスコアだった。パークスはこの日76を叩き、通算5アンダー、17位タイまで後退した。


ラヴは時々リードしている勝ちゲームを自滅して自ら潰すことがあるが、この日はどこから見ても隙のないできで、まったく危なげなかった。これでラヴは、今季アーニー・エルス、マイク・ウィアー、ウッズに続く4人目のマルティプル・ウィナーとなった。本当に今シーズンはヴェテラン勢が活躍する。







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