ウエスト・マネジメント・フェニックス・オープン   ★★★

2011年2月3日-2月7日、アリゾナ州スコッツデイル

TPCオブ・スコッツデイル

霜等の天候のせいでプレイが予定通りに進まなかった今年のフェニックス・オープン、月曜フィニッシュになり、日曜の最終ラウンドが途中で終わった時点での首位は、12番まで終えて18アンダーのマーク・ウィルソン。16アンダーに既にレギュレイションを終えたヴィージェイ・シング、およびプレイ中のジェイソン・ダフナーとトミー・ゲイニーがいる。


ゲイニーは最終ラウンドのプレイが始まった時点では首位だった。ベイスボール・グリップで、ゴルフというよりはバットを振り回すように思い切りクラブを振る。実際重心のあり方、肩の入れ方、ついでに両手に黒いグローヴをはめるのまで、まるでゴルフというよりはベイスボール。しかしそれで上位に絡むということはやはりセンスがいいんだろう。こういう完全に自己流で、なおかつ強いアスリートが出てくるところがいかにもアメリカという気がする。


月曜は16番パー3、17番パー4で連続バーディを奪ったダフナーが、18アンダーとなってついにウィルソンに追いつく。ダフナーは18番パー4でも、バンカーからの第3打をあわやカップ・インさせるという絶妙のショットを見せるも、結局18アンダーでレギュレイションを終える。


1打差でウィルソンと同組で回っているゲイニーは、リーチャブルの17番でドライヴァーで1オン狙いで行くが、そのショットはグリーンそばに打ち込まれている杭に当たって池に落ちた。あと1ミリ右に寄っていれば、跳ね返ってグリーンに乗ってきただろうに。ゲイニーはドロップしての第3打もグリーンに届かず、再度池に転がり落ちた。結局ゲイニーはこのホール、トリプル・ボギー7で脱落。


ウィルソンは18番でバンカーからの第2打を綺麗にグリーンに乗せ、サヨナラの12フィートのバーディ・パットを迎えるが、僅かに右に外す。勝負は18アンダーのウィルソンとダフナーのプレイオフになった。


18番のプレイオフは二人ともパーで、勝負は10番パー4へ。そこでティ・ショットをラフに入れたダフナーの第2打はグリーンに乗りはしたものの、カップまで40フィート残す。一方のウィルソンはカップまで8フィートにつける。ダフナーがバーディ・パットを外した後、ウィルソンは8フィートを沈め、ソニー・オープンに続き既に今季2勝目。16アンダー3位にはシングとマーティン・レアード、15アンダー5位にニック・ワトニー、J. B. ホームズ、ゲアリ・ウッドランドの3人が入った。なんか今のところ、今季ここまでのツアーは同じゴルファーの活躍ばかり見ているような気がする。








 
 
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