今年からトーナメント・スポンサーとなったウエスト・マネジメントは、読んで字の如く、廃棄物処理専門の企業だ。企業名こそウエスト・マネジメントではないが、かつてのHBOの人気番組「ザ・ソプラノズ」において、主人公トニー・ソプラノは廃棄物処理の企業を経営しているということになっていた。CBSが放送を始めたばかりの新番組「アンダーカヴァー・ボス (Undercover Boss)」は、企業のトップが素性を隠して自分の経営する企業の最前線 -- つまり下っ端社員と一緒に働く様を追ったリアリティ・ショウだ。その第1回が、今回フェニックスのスポンサーとなったウエスト・マネジメントのCEOが、前線でゴミ拾いをするというものだった。ツアーのスポンサーができるくらいの資金力はあるんだな。

そのフェニックス・オープン、3日目を終わって14アンダーで首位はブラント・スネデカー、13アンダーでスコット・ピアシー、12アンダー、マット・エヴリー、リッキー・ファウラー、11アンダー、カミーロ・ヴィジェイガスと続く。

しかし最終日、上位陣をするすると追い抜いて首位に立ったのは、16番パー5までを7アンダーで回り、15アンダーまでスコアを伸ばしたY. E. ヤン。ヤンはしかし、リーチャブルの17番パー4でティ・ショットを引っかけて池に落とし、ボギー。代わって後半伸びたハンター・メイハンが16番パー3でバーディを奪って16アンダーで単独首位。そのすぐ後ろにつけていたファウラーは結局ハンターに届かず、ハンターが16アンダーで優勝した。2位がファウラーの15アンダー、3位ヤン14アンダー、13アンダー4位にはマット・ゴギン、クリス・カウチ、チャールズ・ハウエル3世の3人が入った。LPGAではシンガポールのHSBSウィメンズ・チャンピオンズで、宮里藍が10アンダーで先週のホンダPTTに引き続き開幕2連勝。