フェニックス・オープン

2002年1月24-27日   ★★★

アリゾナ州スコッツデイル、TPC・オブ・スコッツデイル

3日目を終わって首位は16アンダーのダフィ・ウォルドーフだが、最終日、TVをつけたら横尾要が優勝に絡んでいる。すごいじゃないか。横尾は3日目終了時点では9アンダーとウォルドーフに7打差ついてたが、上位陣がスコアを伸ばせないために、この日7アンダー64で回り、通算16アンダーでレギュレイションを終えた横尾は首位に並ぶ。このまま上位陣に動きがなければ、もしかしたらプレイオフくらいには持ち込めるかも知れない。


しかし勝ったのは17アンダーでレギュレイションを終えたクリス・デマルコで、一時は19アンダーまでスコアを伸ばしたのを途中崩れて、これはもうだめだろうと思わせたところからまた挽回した。代わってケニー・ペリーが首位に立ったりしたのだが、安全にプレイすればバーディ・ホールのはずのリーチャブルの17番パー4でまさかのボギーを叩いて16アンダーに後退してしまい、直前の16番パー3でバーディを奪ってまたリードを奪い返したデマルコが勝った。横尾は惜しかったなあ。


しかし、それよりも今回最も注目されたのは、史上最年少、17歳でプロ・デビューしたタイ・トライオンだろう。トライオンは、昼は学校に行き、その後でゴルフを練習するという、まだにきび面の高校生である。初めてのプロ・トーナメント、もちろん緊張しただろう、初日の最初の7ホールで5オーヴァーと、第1ホールでティ・アップしてから2時間もかからないうちにほぼ予選落ちが確実となってしまったわけだが、マスコミからは囲まれていた。トライオンはスロウ・プレイや霧のせいで2日目ホール・アウトすることができず、予選落ちということにもかかわらず土曜日の午前中にもプレイすることになったのだが、週末もプレイすることができた、とジョークを飛ばしていたのが印象的だった。アメリカのゴルフ層は厚い。







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